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大学院生・梶村昇平さんの英語による口頭発表がワークショップで表彰!

2020年2月21日掲載

2019年12月7日に本学呉キャンパスで開催された「第10回電子デバイス・回路・照明・システム関連教育・研究ワークショップ」で、梶村昇平さん(医療工学専攻・博士前期課程1年)の英語による口頭発表に表彰状が贈られました。

発表する梶村さん

発表テーマは、「Editing Method for Modeling 3D Printed Orthoses from Point-Clouds made with Low-cost 3D Scanners(3Dスキャナーで読み取りデータ化した装具を3Dプリンターで製作する低価格な編集方法)」。この研究に取り組んだのは、義肢装具学専攻3年生を対象にした、3Dスキャナーの学習教材作りに携わったことがきっかけでした。足の装具は、患者一人一人の足に合わせて石膏ギブスで型取りをして手作業で製作するのが一般的ですが、梶村さんは3Dスキャナー・3Dプリンターを用いて製作を試み、この過程を成果としてまとめました。

製作手順としてはまず、3Dスキャナーで足の表面の形状を各方向から360°撮影し読み取ります。ただ、スキャン操作に相当慣れていないと、位置や高さがずれてしまい実際の形状とデータ間に誤差が生じます。そこで梶村さんは、誤差を埋めるために編集用ソフトのShrink wrap機能(不自然な形状を収縮密着して整える機能)を使って加工し、最終的に完成した形状を3Dプリンターで出力しました。「細かい微調整が必要で、根気と繊細さが要求される作業でした」と振り返るとおり、不自然な形状を自然な曲線に変える作業は困難でしたが、何とか装具を完成させることができました。この方法で製作すれば、時間の削減に繋がります。

Shrink wrap機能を用いた作業

現在梶村さんは、今回の3Dスキャナー・3Dプリンターを用いた技術を、自身の研究テーマである食事介助のロボットアーム開発に活用しようと考えています。梶村さんのチャレンジは、これから本格化します。


広報室