教育×人 -リレー・エッセイ48-

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社会へ出る前に、鍛えておくこと。
挨拶、時間厳守、そして、複合的な視野。

教授 柳田 玲子

博士(薬学)、薬剤師

専門分野:有機化学、薬化学、金属化学

大学は社会人になる前のミニ社会の経験ができる場所です。学生もそのように大学という場をとらえて、6年間を過ごして欲しいと思っています。ミニ社会で多様な人々に出会い、そこに自身の成長があるように思います。大学には、専門分野が異なり、それぞれの知見を備えた教員がいますので、いろいろな先生と知り合いになって、沢山の知識を吸収して欲しいと思います。

また、社会性を備えるという点で、日常の行動から指導します。卒業研究に取り組む学生には、大学で過ごす時間は、10:00から18:00まで、時間を厳守するよう求めています。また、朝研究室に入る時と帰りは必ず挨拶することを義務付けています。社会の中で人々の役に立とうとする専門職希望の学生を育成しているわけですから、基本的な社会性を備えておくことは、基礎の基礎。そのように、考えています。

わたくしの専門分野である有機化学については、毎週1回研究室でセミナーを行っています。順番に、プレゼンテータとして学生を割当てているので、当たった学生は他の学生からたくさん質問されることになります。それに答えられるように、少しずつヒントを出しながら正解に導いていくのです。対話のなかで、答えていくというこの過程で、参加する学生は、いろいろなことを複合的に考えられるようになっていきます。

過去には、数年間有機系の教員全員で、有機化学の補習を行ってきたこともあります。6年生の国家試験対策の一環で、化学が不得意な学生50-60名を各職員が分担して担当。塾形式でじっくり教えるというものでしたが、参加した学生には成果が見られ、有効な指導法だったと考えています。

若い学生さんには無限の可能性があります。大学時代にしか経験できないことも多いです。いろいろなことに積極的にチャレンジして、友達もたくさん作ってほしいと願っています。

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