教育×人 -リレー・エッセイ48-

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あたらしい発見への喜び。
学生たちの笑顔をよく覚えています。

准教授 長嶺 憲太郎

博士(薬学)、薬剤師

専門分野:生化学、分子生物学

全ての知識を与えるひとが、教員です。

教員は、薬剤師に関する知識のない学生に薬剤師としての全ての知識を与える存在であると考えます。また、社会に出てから絶対に必要となる協調性などの社会性に関して、学生とふれあいながら教えることができる関係性を築かなければならないと考えています。私自身は、以前努めていた会社で研修などを受けることもありましたが、それらの社会性については、上司や先輩などから学んだことが大きかったと思います。学生時代は、先生から学びました。

繰り返し、チェック、そして、説明を行います。

普段、研究室配属した学生に対して、実験の進め方や結果の解釈の仕方などを指導しています。新しい発見に喜びを感じて貰えればと思っています。

専門的な話になってしまいますが、現在(2017年、3月時点)は、遺伝子の発現量の変化をpolymerase chain reaction (PCR) 法を用いて解析しています。PCR法での遺伝子の増幅には、プライマーの設計やDNA合成酵素の選定などの反応条件の検討が必要です。取り組んでいる学生が、増幅結果を見せに来るのですが、このとき同時に実験ノートも持ってくるように指導しています。また、学生の実験ノートに細かく手技が書かれているかをチェックし、不備があるところを指導するところから始めます。次に、結果の説明を学生にして貰います。このときは、学生の説明を遮ることなく最後まで聞くようにしています。その後、今後の方針(次にしなければならない実験)を説明します。今回の結果を受けて、なぜ次の実験はそのようにするのかを説明します。また、学生はこれらの説明に関しても実験ノートに書くように指導しています。

こうした細かな指導がとても重要と考えています。以前、遺伝子増幅技術において反応組成を改変する研究をしていた学生がいましたが、反応時間を短縮させる化合物を見出すことができました。学生はこの発見に関して、学会や論文で発表することができました。

良い実験結果が出たとき、それを見せに来る学生の表情が笑顔だったことを覚えています。

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