教育×人 -リレー・エッセイ48-

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感動とともに、記憶に残るような
授業を目指しています。

准教授 上田 純也

博士(薬学)、薬剤師

専門分野:生薬学、天然物化学

限られた時間、学んだ内容を定着させる。

生薬学の授業を担当しています。現在、医薬品の主流は化学合成した医薬品ですが、それ以前は、自然界にある動植鉱物を先人たちが治療経験を積み重ね、取捨選択し、長い間、病気の治療に用いてきました。このような医薬品を生薬といいます。生薬学の講義では、それぞれの生薬がどんな動植鉱物からできているのか、またどのような成分を含み、何に効くのか、どのような疾患に用いられるのかを、解説しています。他の科目と比べると憶える内容が多い科目ですので、実際の生薬を回覧し、形態や匂いを感じてもらいながら、感動とともに記憶に残るような授業を目指しています。講義と並行して開講する実習では、生薬に含まれている成分を抽出して、単一の化合物に精製し、化学構造を明らかにする実験や、生薬の品質管理に必要な化学的分析、漢方薬の調製・試飲などを実施し、限られた時間の中で講義で学んだ内容が定着するような指導内容にしています。

学生のレベル(資質)にあった指導・支援をします。

4年次以降に研究室に配属されて行う卒業研究は、大学生活の中で学外実務実習と並んで最高のアクティブラーニングの機会であると考えています。もちろん教員として、相談に応じ、助言は行いますが、自らテーマを見出し(問題提起)、研究計画を立て、問題を解決していく、さらに学内(卒業研究発表会や研究室内カンファレンス)や学外(各種学会等)で発表するために、結果や考えをまとめていきます。実験の中で、それまで学んだことを実体験として確認できるだけでなく、問題解決能力の涵養にも繋がる科目と考えていますので、学生のレベル(資質)にあった指導・支援を行なっています。

薬学部はとにかく学習内容が半端なく広範囲で、それを6年間(実質4年ほど)で学び取らなければなりません。また、医療技術は日々進歩しており、また、高齢化・医療費高騰に伴う医療制度の改革の中、薬剤師に求められる職能は増すばかりですので、薬剤師になってからの方が、自主的に学ぶ努力が必要となってきます。いずれの薬学部を出て薬剤師を目指す方も、学び続けなければならないということを覚悟して目指してください。その代わり努力しただけの価値ある仕事となるでしょう。

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