2018年5月7日

日本農芸化学会2018年度大会(2018年3月15−18日、名古屋)で、有機合成化学教室の池田潔教授、大坪忠宗准教授らによる研究チーム(広島国際大学、福島高専、JRA、会津大学短期大学部、静岡大学)の口頭発表「新規糖鎖微粒子を用いたウマインフルエンザウイルスの高感度検出」が社会的インパクト、農芸化学らしさ、科学的レベルなどの観点から、2018年度大会トピックス賞に選出されました。大会トピックス賞は、毎年2,000題以上ある一般演題の中から約30件が選ばれるもので、2年連続受賞は快挙です。

ウマインフルエンザウイルス(EIV)は伝染性が強く、競走馬産業の大きな脅威となっており、競走馬のEIVの早期診断法の確立が強く望まれています。今回、研究チームは、従来のEIV診断法の精度・感度を向上させるためのEIVの濃縮技術を開発することができました。競走馬産業、そして2020年の東京オリンピックの馬術競技の成功に貢献することが期待されています。
IMG_8204