島根県川本町で、地域行政や福祉施設などと連携して包括的なサービスを展開している社会医療法人仁寿会は、

医療を学ぶ学生に地域医療について理解を深めてもらおうと、フィールド学習の機会を提供しています。

今回、本学から薬学部3年の七ツ谷梨沙さんと平松知江子さんが参加しました。

七ツ谷さんは、薬剤師も地域医療へのかかわりが期待される中で、現場を見てイメージを持ちたい、と参加を決めました。

9月に行われたフィールド学習では、薬学部の授業や実習では体験できない訪問診療と訪問看護を見学。

他大学の看護学部生と一緒に、実際に患者宅への訪問に同行させていただきました。

医師や看護師の診察や健康チェックを通して患者との対話でニーズを引き出し、

継続的なケアを実施する現場を見ることができました。

また、行政や医療・福祉専門職らが患者の情報を共有し、具体的なケアプランを検討する地域ケア会議にも出席。

患者一人ひとりに対して徹底的に議論する様子に、刺激を受けたといいます。

 

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訪問診療・看護に同行する七ツ谷さん        訪問先で患者の酸素濃度を測る平松さん

 

この経験が、他の専門職とのかかわりを意識できる貴重な機会になったと七ツ谷さん。

「自分も将来、患者一人ひとりとの対話を大切にする専門職を目指したい」

と思いを新たにしました。

2015年に本学薬学部を卒業し、呉市内の薬局で勤務する村上円さんも、

以前、フィールド学習に参加した一人。

現在、居宅療養管理指導で利用者の薬の管理、服薬指導などに従事しており、

看護師やケアマネージャーらと常に情報共有しています。

「専門職の立場によって知りたい情報は違う。

他職種の医療現場における役割を見た経験が、今に生きている」

と実感しながら、日々業務に励んでいます。

地域医療を支えるために、もはや欠かせない専門職連携。

本学は学内で実施する専門職連携教育に加え、

こうした現場を知る機会を学生に提供することで、

医療・福祉の今後を担える人材を輩出していきます。

 

広報室

 

※この記事は、ブログ「とれたてヒロコク便」に掲載しております。
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