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リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻

2016.6.29

ヒロコク生 等身大のストーリー「キャンパスボイス」~言語聴覚療法学専攻の丸飯さんを紹介~

「吃音があってもなれん仕事なんてないんよ!」

音を繰り返したりつまらせたり、滑らかに言葉を発することができない吃音に悩んでいた丸飯さんに掛けられた、小学校時代の恩師の言葉です。丸飯さんはその言葉を思い出すたびに、勇気が湧いてくるといいます。今はその恩師と同じ道、言語聴覚士になることを目指して、大学で勉強しています。

 

丸飯さんが自分の吃音と向き合い、うまく付き合えるようになったのは、大学1年から運営に携わる「きつおん親子カフェ」がきっかけでした。吃音を抱える子どもたちの保護者が気軽に相談し合えるネットワークづくりを目的に設立した同つどいで、自分にも何かできることがあるのではと参加。企画会議からイベント実施までを担い、レクリエーションの全般を任されることもありました。ほかにも自身の経験に基づき保護者にアドバイスするなど、自分が吃音であることを自然と受け入れられるようになったといいます。今では同級生に吃音であることをカミングアウトして、授業中でも積極的に発表・発言できるようになりました。

「大学で学ぶ専門的な知識・技術は、勉強した分だけ自分に返ってくるので楽しい」そう話す丸飯さんの表情は生き生きとしています。なかでも実際の患者の映像やデータから適切なアプローチを分析する演習は、現場実習前のシミュレーションにもなり、その結果、実習先でも患者の具体的な治療方針について検討するなど、踏み込んで取り組むことができました。

 

広国大には医療系を志す学科・専攻がたくさんあり、さまざまな専門職を目指す友人と日々将来について語り合う丸飯さん。丸飯さんならきっと、悩む患者のこころに寄り添える言語聴覚士になれるはずです。

丸飯駿介(まるいい・しゅんすけ)さん

 

 

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