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【科目名のない授業】
くれC-cafe~コミュニティカフェ~を訪問 認知症について学ぶ

2020年10月6日

学生リポート ~『人生終わったな、、、からの逆転』~

新型コロナウイルスの影響により、学内で実習を行っている中、医療福祉学科の学生が「社会福祉援助技術現場実習」の一環で、9月20日に“くれC-cafe ~コミュニティカフェ~”を訪れました。くれC-cafeでは、認知症サポーター養成講座が開催され、認知症について関心のある県内の高校生やその保護者も参加。
特別ゲストとして参加された、認知症の当事者たちを支援する団体「たぬき倶楽部」代表:竹内裕(たけうち・ゆたか)さんから、若年性認知症と診断されて10年後に「認知症ではない」と診断された時の話や、自身の体験を発信する認知症啓発活動についてお話を伺いました。

竹内さん(写真右から1番目)の話を真剣に聞く学生たち

インタビューでは、“竹内さんが生活上で工夫していること”について尋ねました。竹内さんは、交通ICカード、メモ帳、携帯、タブレット等を常備しており、時間短縮や紛失時等のため、現役時代からの習慣で日々の行動記録を行っているそうです。
他にも、気を付けていることとして、郵便局や銀行等では小規模店舗を利用し、店舗側に協力していただき担当者を決めたり、余裕をもって行動したりするように工夫をされていました。

今後、認知症サポーターとして、偏見や先入観を持たないこと、自分なりにできることを探しながら相手を知る姿勢が大切であることを学びました。認知症の人と関わる上で気を付けたいことは、「命令・注意・無視・愚痴・嫌味」の5つです。これらは症状の悪化につながるため行わないようにしたいです。反対に積極的に行っていきたいことは、相手の強みを見つけること・正しい情報を提供することです。竹内さんのお話を聞き、周囲が支えてくれる、受け入れてくれる関係や環境の大切さも学びました。認知症についての理解が不十分な部分もあるため居場所がなくなりやすいということを学び、そこから相手や周囲のことを配慮しながら、少しでも良い居場所を見つけ、「生活者の視点に立った支援ができる社会福祉士になりたい!」と強く感じました。

くれC-cafe参加者の集合写真

若年性認知症と診断された時、「人生終わったな・・・」という思いから、認知症と診断されても自分らしく前向きに生きている姿がとても印象的な竹内さん。物事の考え方1つで人生を逆転させることもできるのだと、改めて人の持つ力を感じることができました。

最後に竹内さんからの言葉を紹介します。

「今日を楽しく、明日はより楽しく、明後日以降は深く思い悩まない」

 

医療福祉学科3年 川端・篠田・渡邊

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