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難病プロジェクトの学生が企画「難病患者の夢を叶えるコンサート」を開催しました

2021年11月19日

医療福祉学科の学生を中心に活動する団体「難病プロジェクト」は11月12日、難病を患う吉田正男さんの夢をかなえるコンサートをコジマホールディングス西区民文化センターで開催しました。吉田さんは憧れのサックス奏者・波山美晴さんと共演を果たし、学生らも交えて映画音楽などの楽曲演奏を披露。吉田さんの夢がかなう瞬間を見届けようと、来場者とオンライン視聴者は、合わせて200人を超えました。

 


憧れの波山さんと共演した吉田さん(右)

 

同プロジェクトは、2020年2月に発足し、手の届く支援者として専門職とともに新たな社会資源となることを目指して「難病患者の夢をかなえる活動」を始めました。学生らは、県内の医療機関を訪問し、日常生活の中に隠れている夢や希望をかなえることで、「思い出に残るような支援をしたい」と活動に賛同いただける専門職を募りました。そして、今年4月に歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等の症状が起こる「脊髄小脳変性症」の難病を抱えながら生活する吉田さんから初めての依頼がありました。

 

当初は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、オンラインで交流を重ね、吉田さんの想いを徐々に形にしていきました。感染状況が落ち着いたタイミングで吉田さんと対面し、「コンサートで着用する洋服を買いに行きたい」、「宮島で学生たちと写真撮影して記念に残したい」という要望を一つずつかなえていきました。

 

吉田さんとオンラインで初めて顔を合わせ自己紹介

吉田さんが望んだ宮島での学生らとの記念撮影

 

コンサート当日、学生らは、会場の準備や受付、司会進行、オンライン配信などの役割を果たすとともに、打楽器などで吉田さんと波山さんの演奏に加わりました。生き生きとした吉田さんの背中を後押しするかのように、観客席から自然と手拍子が湧き上がり、会場は一体感に包まれました。最後に吉田さんは「この一瞬一瞬を忘れずに今後も歩んでいきたい」と力強く語りました。

 

オンライン配信作業を行う学生ら

 


学生もキーボードや打楽器で演奏に参加

 

コンサートを終え、拳を交わす吉田さん(右)と波山さん

 

同プロジェクトのリーダーとしてメンバーを牽引した浅香弥音さん(4年)は、「吉田さんからたくさん学び、勇気づけられました。コンサートを通して難病やプロジェクトの活動について多くの方に知っていただけたらうれしいです」と話しました。酒井駿太さん(同)は、「難病プロジェクトは、小さな夢や希望にもこたえ、難病を抱えている方やご家族を支えていきたい」と力を込めました。

 


コンサートの運営メンバーで記念撮影

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