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卒業生へのメッセージ

2020年3月16日

卒業生へのメッセージ

様々な困難をここにいる仲間、皆と共に乗り越えながら、旅立ちの日を迎えたこと、感慨ひとしおです。

皆さんも様々な困難に立ち向かう中で、大きくたくましく成長してきたと思います。

例えば、凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時です。また、高く上がる凧が風に吹き飛ばされないように、糸をしっかり握って支えてくれている仲間や家族の存在もかけがえのないものです。家族、仲間、大切なひととのつながり、支えあいの大切さを実感している人も多いと思います。

皆さんは、4年間の間に自然とコミュニケーション力、特に心の声を聴く力、ポジテイブリフレーミング(つらい想いやネガティブなことも、前向きに捉え直し、心の痛みを和らげる工夫)なども身に着けたことと思います。

出来るようになったこと(例えば、セルフマネジメント:自律、ひとの気持ちに理解し寄り添う:共感、他者とともに生きる:協働)、また、できないこと、できそうなにないことにも気づけたでしょう。(例えば、大切な人を傷つけること、悲しませること)。

皆さんは、卒業論文を書き上げ無事、今日の日を迎えていますが、卒論作成の裏テーマである、「こころの卒業論文」も完成したでしょうか?

なりたかった自分になるのに遅すぎるということはありません。提出期限もありません。好奇心は道を開き、素直さは人を伸ばします! また、他者に寛容になることも大切です。

いろんなライフヒストリーがあるとは思いますが、皆は魔法を知っていますよね。まずは、今日、この日に、大切なひとへ感謝の気持ち伝えてみたらでどうでしょう!

皆さんを送り出すにあたって、最後にひとこと。

新しい、慣れない環境では、不安や戸惑いもあり、失敗することもあると思います。

大切なのは失敗した後の対応!です。その対応の仕方であなた自身のプラスにもマイナスにもなります。素直で、正直な人は周囲が助けてくれます。どうぞ、謙虚さをもって仕事に挑んでください。また、失敗した仲間を許す気持ち、そして自分自身をも許す寛容さ、そして、悩みを一人で抱え込まないこと。これらは、貴方に笑顔や幸福を運ぶであろう、私からの処方箋です。

柔らかな心と感謝の気持ちを大切に、この令和の時代を生き抜いてください。

そして、心が疲れた時、喜びをともに分かち合いたい時など、いつでも気軽に、顔をだしてください。ご卒業おめでとうございます。

心理学部長 田中秀樹

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