年頭のご挨拶

2019年01月08日

<新年、明けましておめでとうございます>
広島は比較的穏やかな新年でしたが、皆様はどのように新年を迎えられたでしょうか。本学では、県外からの入学生も多く、帰省して家族とともに新年を迎えた学生さんがおられる一方で、冬休みも帰省せずに勉強をする学生さんも多くおられます。昨年末に臨床工学専攻の学生さん主催の忘年会に参加しましたが、その時に話をした3年生の学生さんは、「この冬休みが卒業までに帰省する最後の休みになる予定だ」と言っておられました。春休みは卒業研究と臨床実習に向けた準備、夏休みは卒業研究と国家試験に向けた勉強、学生生活最後の冬休みはまさに国家試験の直前となるために帰省する余裕はないだろうとの事です。
一方で、スマホの普及により、写真や動画、さらにはテレビ電話を利用する事で、離れていても時間や体験を気軽に共有する事ができるようになりました。私も両親や広島に住んでいる子ども達に加えて、久しぶりに東京から帰省した娘夫婦を交えた夕食の際に、横浜に住む弟夫婦がテレビ電話で参加してくれ、楽しい時間を過ごすことができました。帰省しなかった学生さんの中にも、テレビ電話を通して、ふるさとでの時間を共有した人もおられると思います。このようなテクノロジーの活用でコミュニケーション方法や授業風景が、これからもどんどん変わっていくことでしょう。

<2020年の学部新設・再編、教育改革へ向けて万全の準備を>
本学では、2020年度に健康スポーツ学部の新設や一部学部の健康科学部への再編を検討しており、文部科学省への申請書類の作成やカリキュラムの具体化などの準備が最終段階に入っています。また、2020年度からほぼ全学的に展開する、新しい「広国教育スタンダード」では、医療や介護などのさまざまな領域におけるチームの一員としての能力を育成する専門職連携教育をさらにパワーアップして実施します。その他にもデータサイエンスやAI、防災などにも対応した教育をさらに展開していくことにしており、2019年は、その準備も重要な課題です。健康寿命の延伸に向けた全学的な取り組みや、昨年開学した「広国市民大学」などの社会貢献・地域連携活動もさらに充実させていきます。

<2030年そして、その先の大学教育へ向けた議論を活性化>
教育の分野では、OECD(経済協力開発機構)のプロジェクトである「Education 2030」が新しいフェーズに入ります。国連で採択された「すべての人に保健と福祉を」「質の高い教育をみんなに」など17の目標を掲げたSDGs(持続可能な開発目標)も注目されています。AIが発展した時代における教育の在り方も大きなテーマとなっています。そのような中、日本でも、2021年1月の「大学入学共通テスト」実施など、高大接続改革にむけた準備も最終段階に入ります。国が主導している高大接続改革は、入試改革が目立っていますが、大学教育改革と高校教育を含めた初等中等教育との一体的な改革であり、その背景や行先には大学と社会の接続という課題があります。昨年末には、文部科学省、日本学術会議、経団連(日本経済団体連合会)、経済同友会と相次いで、高等教育の改革について提言が行われており、教育は大きな転換期に入っています。日本は、ICTやAIの教育への活用、教育のための予算など、世界的に見ればかなり遅れていると言われており、教育の既成概念をぶち壊す位の気持ちで、新たな時代に向けた教育を考えないといけない時期だと感じています。2019年は、このような現状を分析し、本学の教育が将来的にどうあるべきかについて、さらに議論を重ね、方向性を定めて行動に移していくための年にしたいと思います。