地域包括ケアシステム講演会が開催されました

2016年03月24日

3月16日(水)に、公立みつぎ総合病院、名誉院長・特別顧問で、
広島県地域包括ケア推進センター長の山口 昇先生に、
「なぜ今、地域包括ケアシステムなのか」というテーマで、
本学教職員を対象に講演をしてもらいました。

山口先生には、広島国際大学が開学する前に、当時の藤田総長・理事長との対談で、
本学への期待を述べて頂いており、本学とは縁の深い先生です。

厚生労働省は、団塊の世代が75才以上の後期高齢者になる
2025年を目処に高齢者の方が住み慣れた地域で自分らしく生活できるための
「地域包括ケアシステム」を全国で確立しようとしております。

山口先生は、40年以上も前から、「病気を見る」だけでなく「人を見る」必要があると、
「医療の出前」として、訪問看護・訪問リハビリを始められました。
そのうえで、我が国で初めて「地域包括ケア」という言葉の定義をされ、
そのシステムの確立に努めてこられました。

保健、医療、介護、福祉、行政、住民が面で連携するために、
みつぎ総合病院を中心にハードもソフトも整備され、
みつぎにおける地域包括ケアシステムを確立されました。
寝たきりの方が減り、経済効果も出てきております。

講演会では、この他にも、今後に期待することなど多岐にわたる話をして頂き、
今後の本学の教育・活動に大きな方向性を示して頂いたと思います。

本学では、2013年度から「専門職連携教育(IPE)」に取り組んでいますが、
2016年度からはさらに充実させていきます。
これまでは、健康・医療・福祉の専門職間の連携を中心としていましたが、
「地域包括ケアシステム」に貢献できるよう、地域との連携も含めて教育を行っていきます。

地域の方には、いろいろとお願いにあがることも多くなると思いますが、どうぞよろしくお願いします。