一緒に考えよう、黒瀬のこと

2017年03月28日

3月25日、本学を会場に、「一緒に考えよう、黒瀬のこと。話そう、わたしたちの未来。」と題したイベントが開催されました。主催は、東広島市社会福祉協議会と本学で、友愛(YOU & I)会の協力での開催でした。「黒瀬」は、本学東広島キャンパスの所在地です。当日は、黒瀬に住んでいる高校生、大学生、地元で活躍されている方に、本学の教職員も加わり、約140人が参加したイベントとなりました。参加頂いた皆さん、ありがとうございました。友愛会は、昨年、埼玉県で開催された「ご当地健康体操甲子園 舞えんのか2016」に、広島から参加されて、見事優勝されたそうで、ユニフォームを着て参加しておられました。

イベントでは、埼玉県幸手市の医師 中野智紀先生に講師をお願いしましたが、中野先生は住民参加型の地域包括ケアの仕組みづくりに携わっておられ、その取り組みは「幸手モデル」として全国的にも注目されています。友愛会の「ご当地健康体操甲子園 舞えんのか2016」 への参加も中野先生からのお声がけとか?。前半で、中野先生から地域包括ケアで大切なこと、地域の方に考えて欲しいことなどを話していただいた後、中野先生のご指導で、ワールドカフェ方式により、黒瀬のいいところ、年をとるということ、黒瀬の課題などを話しました。

ワールドカフェというのはグループ単位で話を進めますが、提示されたテーマについて話をした後、グループのうち一人を残して、他のメンバーは別のグループへ移りバラバラになります。これを繰り返して、最後に元のグループへ戻り、各自がどのようなことを話したかを共有することで、さまざまな人々の意見に触れることができる、というものです。何かを決める、というものではありませんが、いろいろな人が、いろいろな事を考えているのがわかり、そこで出てきた意見を基に、自分の考えをまとめたり、組織であれば組織の方向性を決めたりということに活用されています。

どのグループでも笑い声も出てきながら話が進み、あっという間に時間が過ぎていきました。お孫さんが本学の学生や卒業生の方、ご家族が本学の職員として働いておられる方、社会福祉協議会で頑張っている本学卒業生など、様々な出会いもありました。最後に、本学で教鞭をとっておられたことがあり、関東の大学に勤務しながら黒瀬での活動を続けておられる八木先生が、「知らないこと、意外なことが多かった」と感想を述べられ解散となりました。高校生も、大学生も、皆さん、ニコニコ顔で帰路へつかれ、楽しい時間でした。今回のイベントが黒瀬独自の支え合う仕組み作り、皆さんのしあわせにつながっていくと期待しております。本学は、これからもこのような、いろいろな方の交流の場、学びの場となりたいと思います。


【写真左:開会あいさつ、写真右:ワールドカフェの様子】