アジア介護・福祉教育研修センター開所式

2017年03月30日

3月27日に、アジア介護・福祉教育研修センターの開所式を挙行しました。自治体や、連携学校、各種団体の方など、多くの方に列席して頂き、お祝いの言葉を頂戴いたしました。本当にありがとうございました。昨年、提携協定を締結した台湾の中台科技大学からは李学長に列席頂き、お祝いの品として額を頂きました。額には「馬到成功」という文字が入っているのですが、成功を願う、縁起のいい言葉だそうです。重ねて、お礼を申し上げます。

日本で少子高齢化が進んでいるのはよくご存じと思いますが、アジア諸国も例外ではありません。かつての日本よりも、急速なペースで高齢化が進んでいる国もあります。しかし、アジア諸国では介護等のサービス体制が整えられていない国が多いのが現状です。本センターでは、アジア諸国で介護・福祉を担う方々を対象に、超高齢社会の先進国である日本の介護や福祉について学んでもらい、母国で活躍し、健康寿命の延伸を担って頂きたいと思っております。また、将来の日本の介護・福祉の現場ではアジアから多くの方が来られ、一緒に働くことになりますが、その際にスムーズに働いて頂けるようにするのも本センターの役割と考えております。

式の司会は、昨年12月の台湾への海外研修で中台科技大学でもお世話になった、医療福祉学部の学生さんが行ってくれました。「緊張した」と言いながらも、私よりもずっと落ち着いた声で、式を進行してくれました。式の後には、本学医療福祉学部の小坂教授が、奥様のピアノ伴奏でフルートの演奏をして花を添えてくれました。誰でも知っている曲で、皆さん、心が和んだと思います。その後、本学医療福祉学部の包准教授が、中国の福祉等の事情について話をしました。中国は人口が多いので、高齢者の数も日本とはケタ違いです。大変困難な舵取りになりそうですが、本センターが微力ながら力になれるのではと思います。

なお、この開所式には、結合双生児として生まれ、30年近く前に日本で分離手術を受けられたベトナムのグエン・ドクさんが来日され講演して頂く予定でしたが、都合で来日できなくなりました。ドクさんには4月から本学の客員教授に就任して頂くことになっており、新年度の早い時期に来校して、お話を聞かせて頂きたいと思っております。

アジア介護・福祉教育研修センターは生まれたばかりで、小さなセンターですが、大きく育て、日本を含めアジアの人々の健康寿命の延伸、しあわせにつなげていきたいと思っております。今後とも、ご協力をお願いします。