熊本県を中心とした大地震

2016年04月18日

熊本県を中心として、先週4月14日以降に発生した一連の地震で、被災された皆様、またその関係者の皆様に、心よりのお見舞いを申し上げます。本学の学生・教職員に直接の被害はありませんでしたが、ご家族には被害に遭われた方もおられたようです。

16日未明の本震では、広島でも緊急地震速報のエリアメールが携帯電話やスマートフォンから鳴り響きました。広島でもかなりの揺れが感じられた 後、防災放送を通して繰り返し注意が促されました。私の自宅は、一昨年の8月、広島土砂災害があった地域にあり、すぐ近くで土砂崩れが起きました。状況は 違いますが、その時の恐怖がよみがえった被災者の方も多かったようです。

本学では、災害発生時に、学生に安否確認メールが配信され状況を回答する、というシステムを導入しております。この度の地震でも、このシステム が作動し、メールが配信されましたが、回答しない学生が多くいました。最近ではメールは見ないという学生が多いですし、知らないうちにPC からのメールは拒否する設定にしていたり、あるいは広島ではそれほど大きな揺れではなかったため回答しなくてもいいと判断した人もいたのではと思います。 さまざまな報道やブログから判断すると、災害発生時の安否確認にはLineを始めとするSNSが非常に有効ですが、本学ではその体系的な活用に関しての議 論はまだまだです。

広島県でも、数は多くありませんが活断層がありますし、震度6を記録した2001年の芸予地震は記憶に新しい所です。今回の地震が引き金となり、熊本から東に広がる大断層の中央構造線が連動して地震を起こす可能性を指摘しておられる科学者もおられます。この中央構造線は、四国の瀬戸内海側を通っております し、この中央構造線付近で1596年に別府湾や京都などで大地震が起きた記録があります。このようなことを考えると、万一に備えて、学生や教職員の安否確認の方法も含めて具体的なシミュレーションも必要かと思っております。

本学では、本年3月に東広島市と災害時における協力に関する協定を締結したところですが、大学の持つ資源を最大限利用して、地域の防災・減災、また災害時の活動に取り組む必要性をますます感じたところです。