医療経営学部「ビジネス・コミュニケーション」

2017年06月09日

先日、医療経営学部の2年生対象の「ビジネス・コミュニケーション」の授業に、広島キャンパスの事務職員二人とともに参加しました。学生さんを3つのグループに分けて、我々3人がローテーションで回っていくという形式で、授業が進められました。研修プログラムを用意して来た職員もおりましたが、私は、学生さんから授業や課外活動などについて、要望や提案をしてもらい、それに関して私から質問をしたり、意見を言ったりしました。

「ビジネス・コミュニケーション」を履修している学生さん達、ということもあるでしょうが、他学部の学生さんなど、様々な方との交流が活発になることを望む人が多くおられたのが印象的でした。皆さんは、PBLという教育方式をご存知でしょうか。Problem Based Learning、あるいはProject Based Learningの事で、大学や企業、自治体などから提示された課題について学生さんが解決方法を考えていく、という形式の学習法です。本学では、「チュートリアル」という全学必修の授業が1年生の前期にありますが、「チュートリアル」がPBLに近い形式で行われています。学生さんはPBLという言葉は知りませんでしたが、PBL形式の授業に取り組みたいという声がありました。「医療経営学部の先生がPBLの準備をしていると聞いてますよ」と答えると嬉しそうな顔をしておられました。

また、本学の教育の特色の一つに「チーム医療」や「チームケア」をテーマとして他学部の学生とともに 学ぶ専門職連携教育がありますが、専門職連携教育では4つの科目を用意しております。現在のカリキュラムでは、1年次にはその必修科目がありますが、2年次には科目がなく、次のステップの科目は3年次になることから、2年生が履修できる科目が欲しいという声もありました。

本学では、「交流と連携」をキーワードとした改革を開学20周年事業として進めており、カリキュラム改正を含めた教育改革やキャンパス整備を行っていきます。学生さんの声は、ちょうど本学が行おうとしている改革に合致しているもので、非常に心強く感じました。医療経営学部は、広島市の広島キャンパスに設置しておりますが、東広島キャンパス、呉キャンパスから車で1時間程度かかる距離にあり、現状では他学部の学生さんと交流を深めにくい状況です。学長杯としてソフトボール大会を開催したり、医療経営学部の学生さんが東広島キャンパス近郊で行われるイベントに参加したりと、3キャンパスの学生さんが交流できる機会を増やしてきてはいますが、今回の授業で出会ったような学生さん達がおられるなら、さらに交流を活発化させていけそうだなと感じております。

2020年度からは、医療経営学部の学びの場が東広島キャンパスに移りますが、このような学生さんが東広島キャンパスで他学科学生とともに学び、活動してくれるのが、今から楽しみです。