教育ネットワーク中国主催の学生コンサートと大学職員研修会
5月20日(金)に教育ネットワーク中国主催による「大学競演!シャレオ大学生コンサート」が、開催されました。このコンサートは、「広島の中心から元気を発信しよう」と昨年から始まった取り組みです。シャレオは広島中心部にある地下街で、そこのシャレオ中央広場で8大学の学生が日頃の練習の成果を発表してくれました。
本学から参加したフォークギター部の部員は、主として東広島キャンパスにある医療福祉学部の学生達で、日頃から福祉施設等でも演奏活動をしているそうです。最初の演奏の際に、ボーカルの学生が活動の紹介などしましたが、非常に緊張していました。そのため、私もひやひやしながら彼の歌を聴いていましたが、緊張もほぐれてきたのか、徐々に情感あふれた歌声となっていきました。後2曲、異なるメンバーで演奏がありましたが、私は、学生時代クラシックギターを弾いていましたので、運指なども気になりながら聴いたり、見たりしました。私自身は、もう何年もギターを触っていませんが、また弾きたくなってきました。
コンサートには、多くの市民の方が仕事や学校帰りの足をとめて、聴いておられました。車いすで鑑賞されている方もおられました。このように市民の方々が、広島の大学生と関わりを持たれることで、大学に繋がりを感じて頂ければ、本学の将来像「ともにしあわせになる学び舎」に通じると思います。また、私もよく知っている、東広島キャンパスにある保健医療学部の学生達も何人か、友人が出演しているから、とか、昨年出演したから、ということで見に来てくれていました。
このコンサートは、昨年は5大学の参加が、今回は8大学の参加になり、昨年に比べてバラエティに富んだコンサートでした。また、昨年は1回だけの開催でしたが、今年は2回目の開催を秋に予定しており、本学が幹事校として担当します。一生懸命に頑張る学生をしっかりサポートできればと思います。
また、翌日の5月21日(土)には、やはり教育ネットワーク中国主催で、入職3年以下の広島県内の大学事務職員を対象とした研修会が、本学の広島キャンパスで実施されました。
今回の研修会は2部構成となっており、第一部の基調講演で「2018年問題を考えよう」というタイトルで話をしました。2018年問題というのは、簡単に言えば、現在はほぼ横ばいで推移している18才人口が、2018年度から再び減少を始めるため、大学経営が難しくなってくる、ということを指しています。あまりかしこまった感じにしたくない、ということと、アクティブラーニングもどきを経験して欲しい、ということから、通常の講演のようなスタイルはとりませんでした。いくつかの仮説の下、18才人口の減少が県内の大学への入学者数や入試の合格ラインにどのような影響がでてくるのかを物語風に説明した後に、「大学が2030年、2045年にも、活躍できるには?」をテーマとして、6~7人のグループに分かれて提案をまとめてもらい、発表してもらいました。
どのグループも、大学が連携して広島、あるいは大学を盛り上げ、結果として広島県の大学がずっと活躍できるようにしよう、という視点が中心になっていました。明るい未来、しあわせな未来に向けて、若い大学職員の方々を頼もしく思った次第です。
教育ネットワーク中国は、広島の高等教育機関が連携・協力することで、広島の高等教育機関が魅力あるものとなり、各大学の学生の多様なニーズに応え、学ぶ意欲をもった人たちにより多くの学習機会を提供することを目的とする団体です。今回の大学職員研修会に参加した職員の方々は、第二部、またその後の懇親会でも大いに盛り上がったと聞いており、あらためてネットワークの存在意義を理解されたのではないかと思います。
教育ネットワーク中国の目的に賛同し、賛助会員としてネットワークを支援して頂いている企業様も多くおられます。前半で紹介した学生コンサートを始めとして様々な活動を通して、より多くの方に「広島の大学は連携して活動しているんだ」「広島の大学生は元気だ」「広島の大学、やるじゃん」などと感じてもらい、広島の大学で学びたい・学ばせたいと思ってもらえれば幸いです。