イノベーション・ジャパン2017

2017年09月06日

8月31日から2日間、東京でイノベーション・ジャパン2017が開催され、私も行ってきました。イノベーション・ジャパンは、副題が「大学見本市&ビジネスマッチング」であり、大学等で行われている研究をさまざまな方に紹介し、研究成果の社会への還元や、実用化へ向けた産学連携の取り組みを促進する目的で毎年開催されています。本学からは、保健医療学部医療技術学科の上月具挙講師が「電子顕微鏡による生体サンプルのリアルタイム観察に向けて」、同じく保健医療学部診療放射線学科の山本めぐみ助教が「人工知能を使った新しい血管描出法」というテーマの研究を出展いたしました。両研究共に、多くの研究者や企業の方に関心をもって頂いたようでした。いいパートナーが見つかり、実用化へ向けて研究が進む事を期待しております。

イノベーション・ジャパンでは多くの大学や研究機関、企業から出展がありますが、本学が関係する分野である「健康・医療・福祉」関連の研究も多数出展されておりました。福祉やリハビリ関連の研究者の中には、実際の利用者の方々を対象として研究を進めるのに困っておられる方もおられ、「近かったら一緒に研究を進めるといいのですけどね」というような話もしました。私自身がイノベーション・ジャパンに参加するのは3度目か4度目ですが、少子高齢化が進む社会を反映してか、「健康・医療・福祉」や安全・安心な暮らしに関連した出展が増えてきたという印象です。学生さんも説明要員として参加してくれましたが、さまざまな視点からの「健康・医療・福祉」 の研究に触れて、いい刺激を受けて帰ってくれたことでしょう。

本学では、全学をあげて「健康寿命の延伸・健康格差の縮小」に向けた教育研究に取り組んでおります。このテーマには様々な分野が関係してきます。今後も様々な機会を捉え、積極的に他大学や研究機関等と情報交換を進め、成果をあげていきたいと思います。