アジア介護・福祉教育研修センター研修一期生 ~中台科技大学~

2017年09月12日

台湾の中台科技大学で学ぶ大学院生25名と引率の教員3名が9月3日に広島へ来られ、本学のアジア介護・福祉教育研修センターで研修を受けられました。同センターが外国の方を受け入れるのは初めてでしたが、無事9月7日に修了式を挙行することができました。本学の教員による講義や実技演習、さらには福祉施設での研修と多彩な内容のプログラムで、今回研修を受けられた方々は、介護・福祉現場で働いている人が多く、台湾に帰られた後、すぐにでも研修で学んだことを活かせてもらえると思っております。

 
 

4日には歓迎会も行いましたが、医療福祉学部以外の学部の学生さんも混じって和太鼓を披露して、台湾の方と一緒に太鼓をたたいたり「北国の春」を中国語や日本語で楽しんだりもしました。私は参加してませんが、浴衣を着るなど日本文化の体験もして頂いたと聞いております。修了式の後には、食事会を開催し、昨年12月に中台科技大学を訪問した本学医療福祉学部の学生さんも混じって食事をとりました。言葉の壁はありますが、あちこちから笑い声も聞こえてきておりました。食事が終わると、研修に来られた大学院生の中に日本の童謡をよく知っている方がおられ、その方が音頭をとって、皆んなで輪になって、歌ったり手を叩いたりしました。「お手手、繋いで、、、、」「桃太郎さん、桃太郎さん、、、」などと懐かしい童謡が次から次へと出てきました。昨年末に医療福祉学部の台湾への研修に同行した際にも、施設のお年寄りのなかには日本語を話せる方が多くおられたのを思い出します。今回、音頭をとって歌い始めた方も、70才を超えておられるとのことです。日本語はわからないけども、両親から聞かされたというようなことを言っておられたように思います。おそらくまだ幼少の頃のことと思いますが、私自身は、恥ずかしながらかなり忘れていたこともあり、感心することしきりです。歓迎会、研修、食事会と、双方の学生さん、教職員ともに、いい交流ができたのではないでしょうか。

 

アジア介護・福祉教育研修センターですが、今回の修了生が、本センターで研修を受けた記念すべき一期生です。「初めて」ということもあり、医療福祉学部の教員は何度も打ち合わせを重ねプログラムを作成しました。また医療福祉学部以外に所属している中国語を話せる教職員にもいろいろと助けて頂きました。福祉施設の方々にも多大な協力を頂きました。本当にありがとうございました。おかげさまで、研修に参加して頂いた中台科技大学の大学院生、教職員の方々に非常に役にたつ内容だった、楽しかったと言ってもらうことができました。本センターで研修を受けたことを、誇りに思い続けてもらえるように、今後とも活動を充実させていきたいと思います。