永年勤続表彰式

2019年11月01日

10月30日は、本学を設置している学校法人常翔学園の創立記念日です。それに合わせて、毎年、学園に15年あるいは30年勤続された教職員を対象として永年勤続者の表彰が行われています。今年も、その表彰式が10月29日に開催されました。本学では、15年勤続の29名の方が対象でした。15年前の2004年は、本学に薬学部が新設された年のため、多くの薬学部教員の方が対象となりました。表彰された教職員の皆様、おめでとうございます。また、今回表彰された教職員の皆様は、大学の中堅として、また大学運営を担う役職者として重要な役割を果たしておられます。15年の長きにわたり、本学園・本学を支えていただき、ありがとうございます。

広島校地での表彰式では、理事長に代わり、私から挨拶をいたしましたが、毎年、対象の教職員が入職された年がどんな年であったかを紹介しています。調べてみると2004年は、その年の漢字に「災」が選ばれており、浅間山噴火や紀伊半島南東沖地震・新潟県中越地震、台風など日本国内で自然災害が多発しただけでなく、何十万人もの犠牲者が出たスマトラ島沖地震が発生した年でした。2004年以降も東日本大震災のような大きな地震が何度も発生し、地球温暖化が原因と思われる自然災害も多発しており、15年間で災害に対する備え、心構えも大きく変化しつつあります。学術の分野では、今年も「5歳児の一日の総唾液分泌量計測」の研究業績に対して日本人が受賞するなど、日本人が13年連続でイグ・ノーベル賞を受賞しておりますが、2004年も「カラオケの発明」で日本人がイグ・ノーベル賞の平和賞を受賞されています。受賞理由は「人々が互いに対する忍耐力を鍛えるためのまったく新しい方法を提供した」ということだそうです。カラオケは「Karaoke」として世界に通用する言葉となっていることをご存じの方も多いでしょう。「効率」や「役に立つ」ということに目が行きがちな現代ではありますが、案外とイグ・ノーベル賞的な発想が社会を変える大きなポテンシャルを持っていると思います。

表彰された皆様には、記念品として旅行券が贈られました。私も2013年に15年勤続表彰を受けて、やはり旅行券を頂き、家族で島根県「隠岐の島」へ旅行へ行ったことを思い出します。奇岩・絶壁を見学する観光船に乗ったら、湾内にイルカの大群が入ってきており、あたかも私たちを歓迎するかのようにジャンプしながら泳ぐイルカの姿を堪能したり、観光バスに乗ったらガイドさんがニュージーランドから移住して9年目という方で、移住の経緯などいろいろと興味ある話を聞かせてもらったりと、いい思い出を作ることができました。このような旅は、心身のリフレッシュになるとともに、旅先での出来事や出会いが新たな発想、仕事の展開につながることもあります。

今回表彰された教職員の中には、15年後も本学で活躍しておられ、30年勤続表彰を受けるであろう方もおられます。そのような教職員の方が15年後に「広島国際大学に30年勤務した」と胸を張って話して頂けるようにしていかなければ、と決意を新たにした式でもありました。