中国労災病院と包括連携協定

2020年12月15日

12月10日に、本学呉キャンパスにて、中国労災病院と包括連携協定を締結しました。中国労災病院は本学の呉キャンパスから徒歩十数分の距離にある総合病院です。中国労災病院とは、もともと本学薬学研究科が8年前から教育学術に関する連携協定を締結しており、本学の教員が臨床研修としてお世話になったり、中国労災病院の職員の方が本学で学ばれたり、ということをしておりました。もちろん、在学生の病院実習や卒業生の就職でもお世話になっております。この様な中、今年4月に院長に就任された栗栖先生が、近隣の本学との連携をさらに進めることで、社会貢献していきたい、病院の職員にもっとリサーチマインドを持ってもらいたい、という思いを持たれ、本学へ声をかけてくださいました。本学としてもぜひ連携を深めていきたいと考えておりましたので、すぐに協定締結の話がまとまった次第です。

具体的な連携については、これから協議していきますが、協定式の挨拶の中で、栗栖院長から「教育コンテンツの開発」ということを言っていだだきました。実は、今回の連携で私が密かに期待していたのが、この「教育コンテンツの開発」でした。本学の建学の精神は、一言で言うと「専門職業人の育成」であり、実践的な教育をすることが重要です。その意味で、病院実習など現場での経験が非常に重要なのですが、物理的な距離や時間、コロナウイルス感染症などの安全面や個人情報の観点など、いろいろな制約があります。貴重な現場での経験をより充実したものにするための実践的な「教育コンテンツ」、現場で働いている人が更に高いパフォーマンスを発揮できるようにする「教育コンテンツ」を一緒考えることができたらと思っております

まずは、頻繁に情報交換する機会を作って、シーズやニーズを探っていこうということになりました。中国労災病院は、呉工業高等専門学校とも包括連携協定を締結されており、本学を含め3者が連携する事での広がりにも期待できます。地域住民の方も含めて、実り多き連携にしていきたいと思います。