留学生の素晴らしいスピーチに感動!

2023年04月18日

本年5月に広島で開催されるG7サミットを記念して、広島県の大学で学ぶ留学生のスピーチコンテストが開催されました。27名の応募があり、 書類審査の結果11作品11名が本選出場を果たしました。 本学からも2名の留学生が応募し、台湾からの留学生で医療福祉学科3年の雷 子嫺(ライシカン)さんが本選に進むことができました。

コンテストは、1人7分間の持ち時間でスピーチを行い、私を含め県内の10大学の学長らが審査をしました。雷さんは「広島で考える、平和と地球とわたしたちの未来」と題してのスピーチで、事前に提出した作文を基に、聴衆の顔も見ながら、時には語りかけるように話してくれました。広島の介護施設でのアルバイトの経験も踏まえながら、自身の思う平和について語り、絆や豊かな人間性を持つ子どもを育てることの重要性などを訴えました。3位までには入賞しませんでしたが、学位記授与式等で、私に替わって式辞をしてもらった方がいいかも、と思うくらい素晴らしいスピーチをしてくれました。

雷さん以外の留学生のスピーチもしっかりとした日本語で、他大学の学長も感心しきりでした。提出していた作文の内容を踏まえながらも内容も見直して、自身の広島での成長を表現力豊かに、どうどうと語っておられた留学生のスピーチが1位でしたが、上位のスピーチはほとんど得点に差がなく、どのスピーチが1位になってもおかしくない内容・表現力でした。雷さんは惜しくも3位入賞は逃しましたが、この経験がさらなる成長につながるといいと思います。

空爆に怯える母親や母国で起きた暴動など彼らの経験を考えると心が痛むスピーチや、平和を訴える必要性をしっかり混ぜ続けることで食塩が水に溶けていくことに例えるなど、工夫をこらしたスピーチもあり、本当に素晴らしい留学生の皆さんでした。私も非常に勉強になりました。留学生の皆さん、ありがとうございました。