「エコdeヘルシー野菜たっぷりレシピ」コンテスト
<試食ありの最終審査>
高校生対象の第11回健康レシピコンテストを開催しました。今年のテーマは「エコdeヘルシー野菜たっぷりレシピ」です。27校から577名の高校生が応募して下さいました。健康科学部医療栄養学科の教員により1次審査から3次審査まで行い、5件に絞って、呉キャンパスで最終審査を行いました。最終審査では、教員と学生さんが、レシピに従って実際に調理をしてくださり、試食も行います。学長に就任して以来、毎年最終審査に関わっていますが、試食はいつも楽しみにしています。5つありますので、それぞれの応募について3品ずつの試食ですが、どれも大変美味しくいただきました。
<応募ルールを動画で>
ホームページのコンテスト案内では、応募ルールについて、学生さんが動画で説明をしてくれました。120g以上の野菜を使わなくてはいけないということに関しては、トマトや葉野菜で、実際に、どれくらいの量の野菜になるのかを見せてくれていました。SDGsの視点を取り入れるというルールについては、例として、「ジェンダー平等を実現しよう」を取り上げていました。どうレシピに結びつくのか、と疑問に思いつつ見ていると、「ママが喜ぶパパご飯」ということでした。なるほど、と思います。これに関しては、新婚当時、妻が教えてくれた通りに料理をしたつもりだったのですが、妻的にはとんでもない出来だったようで、「まかせらせない」と宣言されたことを思い出します。なお、医療栄養学科の学生さんが授業でSDGsについて議論して作成したポスターを審査室前の廊下の壁に張り出しており、空いた時間に審査をお願いした学内外の審査員の方に見ていただきました。
<さまざまな工夫に感心>
レシピでは、「野菜を皮ごと使用しました」「調理で火を使う時間が短くなるよう工夫しました」「災害時用の貯蓄米を利用しました」「祖父が家庭菜園で育てている食材を利用しました」といった工夫や「父の健康を考えて食材を選びました」という専門的な知識も取り入れたレシピが見られ、感心しながら審査をしました。学外審査委員の方も、「季節の野菜をうまく使っている」「高校生がここまで考えている」「魚料理に挑戦していて素晴らしい」などコメントをしておられました。
<審査結果は?>
最終審査は、医療栄養学科の学生さんが前もって応募されたレシピを見て投票した得点と、試食をした審査員の得点の合計で行われ、最優秀賞1点、優秀賞2点、審査員特別賞2点が決まりました。最優秀賞になったレシピは、学生さんからの得点は1位ではありませんでしたが、我々審査員からの得点が高かったものです。年齢による違いもあるかもしれませんが、試食が大きな影響を与えたのではと思います。私も試食して印象が良い方向に変わった作品でした。とは言っても、5つのレシピの得点差は小さく、応募書類の文章や写真の出来で、順位が変わっていた可能性もあります。
<感謝、感謝!>
応募していただいた高校生の皆さん、ありがとうございました。食堂を運営している「常翔ウェルフェア」のレストラン店長の方も審査員になっていただいたので、皆さんのアイデアが学食のメニューの質向上にも生かされることでしょう。また、本コンテストの実施にあたり、外部審査員を引き受けていただいた皆様、奨励賞に協賛品を提供いただいた企業の皆様、審査や調理に当たってくださった学内の関係者の皆さんにもお礼申し上げます。引き続き、よろしくお願いします。