「学長ブログ」は「しあわせブログ」に

2023年11月02日

<学長を退任しました>

私、焼廣益秀は、10月末の任期満了に伴い、学長を退任しました。私が学長を拝命したのが2015年11月でした。無事、8年間に渡り学長の任を果たすことができましたのも、教職員の皆様や地域の方々のご協力があってこそです。本当にありがとうございました。

ところで、中途半端な時期に退任するんだな、と思われるかもしれません。確認はしていませんが、本学を設置している常翔学園の創立記念日が10月30日なので、その関係だろうと思っております。

<8年間を振り返ると>

任期中の8年間を少し振り返りますと、就任直後の最初の対外的な仕事が、7年に一度の認証評価の実地調査で、大学の代表者として大学の現状等を評価団に説明したことをよく覚えています。「ともにしあわせになる学び舎」という将来像も、就任してすぐに策定しました。また、この将来像のもと連携と交流を重視して、2018年の大学創立20周年記念事業でもある大規模なキャンパス整備を進めました。例えば、東広島キャンパスでは新体育館とも言えるActive Wellness Centerの新築や全天候型グランド等の整備、呉キャンパスでは交流や連携を重視した校舎である教育会館やクラブハウスの新築、呉ローズガーデン等の整備を行うことができました。「広国市民大学」の開設や本格的に専門職連携教育を始めたのもこの将来像へ向けての取り組みです。さらに、「しあわせ」に重要な健康の維持・増進へ向けた取り組みを強化するため、健康スポーツ学部と健康科学部の設置も行いました。

<開学40周年に向けて>

本学を設置しております学校法人常翔学園は昨年10月に100周年を迎え、本学は本年4月に開学25周年を迎えました。これを機に、15年後に向けて将来像を見直し、「ともししあわせになる学び舎ーひとをつなぎ くらしをつなぎ 未来へつなげる」と、これまでの将来像にサブフレーズを加えました。これにより、個人のしあわせ、well-beingだけでなく、地域社会のしあわせ、well-beingにも貢献していく姿勢を明確にし、来年度健康科学部に社会学科を設置します。新しく学長に就任した清水学長のもと、どのように広島国際大学が変わっていくのか、楽しみです。

<学長表彰ー学長最後の仕事(学内)>

学長としての最後の仕事は、決裁やルーチン的な業務を除くと、学内では「学長表彰」でした。サッカー部に所属の救急救命学科4年生上瀬琉さんです。第47回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント決勝戦の副審1を務めたことが表彰理由です。サッカーの審判をやりたい、ということでサッカー部に入部されましたが、菅監督から、選手としての経験も必要と言われ、選手としての経験も積んだそうです。決勝戦での主審は学生ではなかったと聞いたように思いますので、副審1を務めたということは、審判能力が学生No.1と認められたことになるのでしょう。卒業後も、可能であれば審判としてさらに上をめざしていきたいとのことでした。仕事と共に、頑張ってください。

<呉地区高等学校PTA連合会研修会ー学長最後の仕事(学外)>

学長としての、対外的な最後の仕事は、「呉地区高等学校PTA連合会研修会」での挨拶でした。呉地区高等学校PTA連合会と本学が共催での研修会でした。保護者、生徒、教員の3者があつまっての研修会で、情報を正しく扱うことや呉地域の魅力を見つけよう、というような内容で研修が行われました。午前中は、本学教職員による講演で、退屈ではないかと思いながら参加者の方を見ていましたが、メモをとっておられる高校生もおられ、意識の高さを感じました。午後からは、本学の教職員も加わって、ワールドカフェという手法を用いてのグループワークでした。話が弾まないようならどうしようと危惧しましたが、始まると同時に活発に意見交換が行われていました。自分の高校や地元呉市の魅力ということがテーマでしたので、話したい事が多くあったのでしょう。本学では、来年度から社会学科を設置し、地域創生学を学ぶ学生さんが入学して来られますが、この日のワールドカフェでの意見も学びに活かして欲しいと思います。

交流や連携を重視して活動を進めてきた私にとって、対外的な最後の仕事が、このような研修会での挨拶だったことは非常に感慨深いものです。

<これからもよろしくお願いします>

私は、学長は退任しますが、教員として大学に残ります。また、相談役という役職も拝命しましたので、大学運営にも携わり、清水学長を支えて、広島国際大学の発展に尽力していきますので、これからもよろしくお願いします。

これまでの「学長ブログ」は、「しあわせブログ」と改名し、継続して大学の状況など、焼廣が発信していきますので、引き続きよろしくお願いします。