広島空港が平和を願う美術館に!Heiwartプロジェクト
<アートで溢れる空間登場>
3月末に広島空港で開催された「Heiwart Project ~アートで灯す世界の平和~」を訪れました。被爆80年の節目にアートを通じ平和を考えるイベントで、ライブペインティング、モザイクアートの制作、マルシェなど空港を利用する方を巻き込み開催されました。Heiwart project 実行委員会の主催で、本学の健康科学部社会学科や、本学出身者が設立した団体などが開催に大きく関わっているイベントです。飛行機の発着で賑わう空港の一角が、アートで溢れる空間に変身しました。
<滑走路を眺めながらアート体験>
ライブペインティングの会場では、滑走路を見渡せる全面の窓に小さなお子さんや、本学学生、高校生が様々な絵を描いていました。夜になると、外部からの光で幻想的なアートになるそうです。飛行機が離着陸する様子とアートが融合した光景は、ぜひ写真に収めたかったのですが、チャンスを逃してしまいました。会場には、瀬戸内7県を拠点とする女性アイドルグループであるSTU48のメンバーによるカラフルな折り鶴の絵もありました。STU48のメンバーは、空港近くの八天堂にもハートや多数の鶴や花をあしらった大きな絵を描いておられました。
<ダイバーシティー&インクルージョンを目指して>
このイベントは、ダイバーシティ&インクルージョン、つまり個々の「違い」を受け入れ、認め合い、組織と社会の創造性を高める「共創」もテーマです。そのためロビーでは、基町高校の生徒さんによる「原爆の絵」や戦火のウクライナ出身の方の作品、原爆ドームのイラストを多く手掛ける画家の方など平和を願う絵、障害のある人達が制作した絵画や工作も展示されていました。本学の社会学科の学生が主体となって活動してる難病支援プロジェクト「Mebia」のメンバーが、他のHeiwart project 実行委員会の方々とともに表敬訪問した際にお預かりした松井広島市長の絵も飾られていました。広島市民である私も、松井市長が絵を描いておられることを初めて知り、大変驚きました。長年に渡る習作の積み重ねがあったからこそ描けた作品だと思います。小さいころから絵を描くことに関して劣等感を持つ私ですが、芸術作品制作に憧れも持っています。AIを活用するなどして、少し頑張ってみようかという気持ちが大きくなりました。
<活動する若者にエールを!>
イベントの運営には、本学の学生さんがスタッフとして参加し、卒業生も駆けつけてくれました。来場者の案内やサポートなど、積極的に活動する彼らのイキイキとした姿が印象的でした。何人かの学生さんと話をする機会がありましたが、言葉遣いや気遣いなど感心することも多く、大変誇らしく思いました。多くの一般来場者の他にも、清水学長をはじめ、本学の教職員もイベント会場を訪れ、学生さんも自身の活動を誇らしく思うことができたのではないでしょうか。
桜の開花、「ホーホケキョ」に向けて練習中のウグイスの鳴き声など、春の訪れを感じる機会が増えてきました。春は、新入生を迎える季節です。本学の新入生の皆さんも、専門分野の学びだけでなく、多くの先輩方とともに、今回のようなイベントで活動して、成長してくれることと期待しています。世界的には紛争や地震など、平和とは程遠い状況も起きていますが、皆様におかれましては、学生など、世界平和やウェルビーイングに向けて活動する若者を応援し、できる範囲で共に活動して頂けると幸いです。

