熱気と笑顔に包まれた一日 ~オープンキャンパスと子ども向けイベント
7月末の土曜日、小中高が夏休みに入ったタイミングで、本学ではオープンキャンパスを開催しました。県内外から多くの高校生やそのご家族にご来場いただき、とりわけ九州地方など遠方からお越しくださった皆様には、心より感謝申し上げます。
同日には、子ども向けイベントも同時開催。想定を上回る参加者数となり、誠にありがとうございました。
< 学生の力に支えられて ~試験期間中の協力に感謝~>
本学には決まった定期試験期間はありませんが、この日はちょうど前期の期末試験の真っ只中。それにもかかわらず、多くの学生さんがイベントの運営を担い、会場の各所で活躍してくれました。
学生さんたちの主体性と責任感、そして来場者に向けた温かな対応が、イベント全体の雰囲気をさらに良いものにしてくれました。この場を借りて、深く感謝いたします。
< 大人気!小中学生向け「お仕事体験ブース」>
今回のオープンキャンパスでは、一般の方に施設を公開する「オープン」の趣旨にも沿って、小中学生向けのプログラムとして「広国市民大学 子ども向け科学・ものづくり・おしごと体験フェア」として「お仕事体験ブース」「科学・ものづくり体験講座」を設けました。
なかでも「お仕事体験ブース」は、薬剤師や診療放射線技師、看護師など、医療系の8つの職種体験等を用意し、自由参加ということもあり大盛況となりました。白衣やユニフォームを着て記念撮影ができるコーナーも人気でした。
心肺蘇生法の体験コーナーでは、子どもたちが真剣な表情でリズムに合わせて子どもの人形相手に胸骨圧迫を行う姿が印象的で、頼もしさを感じました。
多くの方に来場いただき、立錐の余地もないとは言いませんが、かなり手狭でしたので、今後はより広い会場での実施も検討します。

< 私も「おしごと」>
当日、私は特定の担当はありませんでしたが、「臨床工学技士のおしごと」ブースを一時的に手伝うことになりました。「科学・ものづくり体験講座」の実施のために教員と学生さんが抜けて、学生さん二人で行っていた「超音波メスの体験コーナー」を手伝いました。久しぶりに小さな子どもさんと触れ合って、楽しかったです。
そうしていると、臨床工学科の一期生である卒業生が、お子さんを連れてブースを訪れてくれました。元気な姿を見て近況を聞けることは、教員として何よりの喜びです。こうして卒業生が母校を訪れてくれるのは、本当に嬉しいですね。
< 未来の科学者が育つ場所に>
「科学・ものづくり・おしごと体験講座」では、「花火の秘密」「心電図で心臓を見てみよう」「身近なものでカメラを作ろう!」など、約20の講座を実施しました。一部は抽選が必要なほどの人気ぶりでした。
子どもたちは、保護者と協力しながら、真剣に、またキラキラした目で実験に没頭していました。まさに未来の科学者・技術者の姿を見るようで、このような経験が将来の夢や関心につながればと願っています。さらに言えば、この講座に参加した地域の子どもたちが本学で学んでくれるといいなと思います。
< たくさんの笑顔がつながった日>
今回のオープンキャンパスは、子ども向けイベントを同時開催したことで、高校生とそのご家族に加えて、小中学生や地域の方々にも多くお越しいただきました。呉市内だけでなく、東広島市など近隣地域からも来場があり、地域とのつながりを強く感じられる一日となりました。
本学では「あらゆる人々や地域のウェルビーイングに寄与すること」を目的に掲げています。「ウェルビーイング(well-being)」とは、「良い状態」や「長く続くしあわせ」を意味し、人と人、人と地域のつながりがその実現には欠かせません。
この日、来場者・学生・教職員がたくさんの笑顔でつながっていた光景こそ、「しあわせ」の形そのものです。
今回のイベントが、高校生の皆さんにとっては進路選択のヒントに、小中学生の皆さんにとっては科学やものづくりの楽しさを知ったり、将来の夢を描いたりする機会となったなら、これに勝る喜びはありません。
< 大学をもっと身近に>
本学では、地域に開かれた大学として「広国市民大学」や地域イベント、大学祭など、気軽に参加できる取り組みを多く用意しています。
今後も多くの方に大学を身近に感じていただき、人と人がつながることで生まれる「しあわせ」の輪を広げていければと思います。



