ニュース&トピックス
2025年9月19日
2025年8月26日(火)発行の日本歯科新聞に医療栄養学科 長嶺憲太郎 教授の研究内容が掲載されました。
8月21日(木)から22日(金)に開催された「大学見本市2025 イノベーション・ジャパン」(科学技術振興機構主催)での291件の研究発表から研究展示11件が新聞に掲載され、その1件です。
タイトル:唾液をチューブで簡単に細菌検査
※内容は掲載できませんので、ご了承ください。
技術概要
骨や歯の主成分であるハイドロキシアパタイトはDNAを吸着する核酸吸着剤としての性質を持っています。これまでに、DNA・核酸吸着剤複合体を加熱することにより、DNAを単離できることを見出しました。これを応用し、口腔内悪玉菌のDNAを抽出する操作と遺伝子を増幅・検出する操作を同時に行える技術を開発しました。さらに、核酸吸着剤をチューブ内に固相化しキット化に適した形態を構築することができました。これにより、自動化装置を導入し、検体試料からのDNA抽出、遺伝子増幅工程を自動化できると考えています。
また本技術は、医療分野において遺伝子診断・遺伝子検査に活用可能と考えます。特に、健康診断や保健所等で多数の検体を扱う病原菌検査、唾液を入れたチューブを検査機関に郵送する郵送検査への活用が進めば、大きな市場になることが期待されます。生活習慣病に関わる口腔内細菌を早期に見出すことができれば歯科医師指導による口腔ケアができるので疾病発症の予防が期待でき、医療費の削減に繋がる他、QOLの向上に寄与できると考えています。