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学科内の学生広報団体「広国広げ隊」が先輩に就活活動についてインタビューしました!

2024年1月10日

広国の心理学科について情報発信する広国広げ隊のメンバーの2、3年生が、4年生メンバーの友利優花さんにインタビューを行い、就職活動の様子をふり返ってもらいました。

ぜひご覧ください。

 

Q1.心理学に興味を持ったきっかけを教えてください。

A.高校3年生の時に、スクールカウンセラーを目指したいと思ったことが一つ目の理由です。人間関係などで悩みを抱えていた時に周りの先生方にサポートしてもらった経験から、自分も人の悩みに寄り添えるお仕事をしたいと思うようになりました。二つ目の理由は、心理学は様々な場面で活かせるからです。例えば、消費者心理学や産業心理学はビジネスの場に活かされるなど、どの仕事に就いても活かせそうだと考え、心理学科に進むことを決めました。

 

Q2.どうして広国の心理学科を選んだのですか?

A.広国の心理学科は、中四国地方の私立大学の中で公認心理師の輩出率がトップクラスであると聞いたからです。実際にオープンキャンパスに来た際にも、心理学を学ぶための設備が整っている点が魅力的だなというのが第一印象でした。また、地域支援実習や専門職連携演習などを通して様々な医療系の学科と交流できる機会があることや、横断プログラムによって心理学科以外の授業を受けるなど多様な学びができる点も、広国ならではなのではないかなと思います。

 

Q3.実際に他学科と関わる授業を受けてみてどうでしたか?

A.医療現場での心理士や他の職種の役割を想定できたことが一番大きな学びだったなと思います。専門職連携演習では、実際の医療現場を想定した課題に対して薬学、福祉、放射線技師などの学生みんなで集まって意見を出していく中で、それぞれの学生が学んできた専門知識や心理学科の学生からは出ない意見や考えに出会うこともできました。

 

Q4.大学でどのようなことを学びましたか?

A.心理学は面白い学問だということを実感しました。心理学という学問は、社会集団心理学や動物心理学、発達心理学など多岐にわたっている上、昔から心理学者たちが様々な説を提唱したり議論を重ねたりしてもまだ謎がたくさん残されているので、どんなに研究しても底を尽きない、深掘りしがいのある学問だなと思いました。

それから、コミュニケーション実習やキャリア演習で社会人のマナーも叩き込まれました。就職活動でそれが役立ったので、心理学以外の学びもありました。

 

Q5.大学生活の中で印象に残っていることがあれば教えてください。 

A.最初に印象に残ったのは、1年生の時に、社会集団心理学の授業で西村先生が「血液型占いには信憑性はありません」と断言した時です。その時、「心理学の専門家からしたら、占いってそんなものなのか」と、少し驚きました。2つ目は、西村先生が心理学研究法Bの講義で、「心は形のない概念だからこそ、信頼性と妥当性が重要です」と仰っていたことです。心理学は医学と違って、実態がないのにどうやって正解を見つけていくんだろうという疑問を持っていたけれど、その先生の一言で、心理学って形が無いからこそ、実験や研究を重ねて、今こうして広まっていったんだなと思い、心理学を学ぶのが楽しくなりました。3つ目はコミュニケーション実習です。厳しいこともいっぱい言われたけど、頑張りが認められたときは嬉しかったです。厳しいからこそ、みんなで一致団結して頑張ろうという気持ちが芽生えたので、コミュニケーション実習が一番つらくもあり、一番楽しかった授業でした。

 

Q6.就職活動は何から始めましたか。 

A.3年生の5~6月あたりに、マイナビの「就職EXPO」というオンライン合同説明会に参加しました。そこで幅広い企業をたくさん見て、気になった企業をリストアップしていくことから始めました。その後7月に初めて1dayインターンシップに参加し、9月からは20社近くのオンラインインターンシップや早期選考に参加し始めました。

 

Q7.就職活動の方向性を決めたきっかけがあれば教えてください。 

A.最初は自分に何ができるのかわからなくて、心理学科の先輩たちの進路を参考にして、「こういう業界に就職する人が多いんだな」と分析し、何社かエントリーしました。9月に出版・広告・新聞などマスコミ業界のインターンシップに参加した時、自分がやりたいのはここだと気付きました。

元々文章を書く仕事に憧れていたのもあり、マスコミ業界に絞って就職活動をしました。けれどマスコミ業界は人気かつ倍率が高いので、ずっと苦戦続きでした。最後の1社に落ちたところで、今のままじゃ駄目だと思い、他の業界を視野に入れて再スタートしました。新聞社に行きたい思いは強かったけれど、面接を突破した経験が自信に繋がり、その後スムーズに最終面接まで進むようになったので、結果的には方向性を変えてよかったです。

 

Q8.知らない分野や土地に飛び込むことに対する恐怖はありましたか。 

A.ほとんどなかったです。それよりも、自分が宮古島という小さな島の出身なので、島を出て色々な人や物に触れることへの期待の方が大きかったです。大学進学をきっかけに広島で4年間過ごしてみて、島にはない風景や歴史、人や物にたくさん触れることが楽しかったです。沖縄には居ないような価値観を持つ人々に出会った経験から、「どんな土地に行っても頑張れる」と4年間の広島での暮らしで実感したので、全国のいろんな企業にエントリーしました。

 

Q9.色々な都道府県を視野に入れて生活することをいつから考え始めましたか?

A.地元の宮古島は本当に好きなのですけれど、高校3年生の頃からぼんやりと島以外の世界が知りたいと考えていました。だから、若くて色々な選択ができるうちに、失敗しても良いので行きたいところにできるだけ行きたいと思っていたのです。

 

Q9.具体的な面接までの工程を教えてください。

A.企業さんによって日時が異なるので、基本的に一往復1社訪問しました。

また、主な交通手段は新幹線などの電車で、神戸や大阪へよく行きましたが、沖縄での面接もあったため、交通費は新幹線で往復1万7千円程度、飛行機での移動は6万円ほどかかりました。

 

Q10.面接のマストアイテムを教えてください。

A.口臭ケアグッズとのど飴、エントリーシートのコピー、女性はストッキングの替えです。やはり人とお話するわけですから口臭ケアと、のど飴でのどに潤いを持たせるのも大事だと思います。

それと、私は新聞社を受けるということで「最近気になったニュースはありますか」といった質問対策に念のため新聞記事をチェックし、最新情報を入れるようにしていました。

 

Q11.就職活動の際、自分の何を売りにしていましたか?心理学科ならではの強みやエピソードがあれば、それを含めて教えてください。

A.初めは、宮古島(沖縄)から広島へ行き独り立ちしたエピソードを元に「好奇心が強く、様々なことに興味を持って頑張ることが出来ます」「どんな場所に行っても頑張ります」と、積極性を強みとして面接で話していました。もちろん初めはそれでよかったのですが、そのうち地方企業の面接担当の方から「なぜ地元愛があるにも関わらず沖縄に帰らないのか」と言われる機会が増えました。その質問をされて、地方企業に就職しても地元が恋しくなってやめてしまう人もいるかもしれないと納得し、地元愛のアピールから「その地方」の好きなところをアピールすることに路線を変えました。

また心理学科ならではの強みとして、病院でアルバイトをしていた際、精神疾患をお持ちの患者さんへの接し方などから学んだ知識を生かした経験をエピソードとして語った結果、今の企業に内定がもらえるようになりました。

 

Q12.説明会や面接など円滑に進むことが望ましい一方、トラブルもあったかと思います。 どのようなトラブルが起こりどのように対応をしてリカバーしたのかを教えてください。

A.トラブルは全部で3つありました。

まず1つ目は3社の面接を控えている時に新型コロナウイルスに感染したことで、リスケの連絡をすることになりました。でも喉の痛みがひどく、メールで連絡をすることに、3社の内1社からリスケのお断りをされてしまったものの、2社は対応してくれました。

2つ目は、内定先の会場を間違えてしまい、電話で5分ほど遅刻する旨を伝えたこと、3つ目はメールで社名を間違えて送ってしまったことです。

もしも間違えてしまったら気づいた時点で、電話で連絡をするメールは送信する際、必ず社名を確認することが大事だと思いました。

 

Q13.進路や就職活動について、どのような点で悩みましたか? また、悩んだ際どのように選択し解決しましたか?

A.内々定者が出始める4年生の5月6月に悩み始めました。 就活ネットアドバイザーから、今年のゴールデンウイークで約70%が内々定をもらっているという情報が入り、当時新聞業界しか考えていなかったもののそもそも新聞業界に向いていないかもしれないと考え、マスコミ系以外の医療・教育業界に足を踏み入れました。すると次第に内々定をいただけることが増え、やりたいことを1つにすることは悪いことではないがこだわり過ぎず選択の幅を広げることも大切だということを学びました。

 

Q14.就職先はどこですか?また、地元とは別の場所だった場合、ご実家の方々とどういうふうに付き合っていくか教えてください。

A.私が内定をいただいたのは、学校法人三幸学園です。勤務地は未定で、北海道から沖縄まで全国展開している企業なので、これから人事の方と相談して決めていきます。現時点で希望しているのは近畿地方です。

両親との付き合い方についてですが、広島に住んでからは年に一、二回帰省しています。 休暇などの福利厚生は充実している企業なので、実家に帰るペースは今と変わらないと思います。それから、今まで親に学費や仕送りなど経済面でも心の面でも支えられてばかりでしたが、今度は自分がサポートできるように、両親との付き合い方も学生から社会人のやり方に変えていきたいです。

 

Q15.長い就職活動で心が折れなかった理由を教えてください。 

A.私は3年生の秋から本格的に就活を始めて、内定を頂いたのが4年の6月だったので、確かに長かったです。そこで心が折れなかったのは、「こんなに時間とコストをかけたから、自分の中で折り合いをつけるまでは何があっても続けてやる」という一心からです。落ち続けたときも、夏採用や秋採用に挑戦するつもりでいました。納得いくまでは続けたい気持ちが自分の中でありました。もう一つの理由は、家族や友人や後輩、キャリアセンターの方々や先生方から応援してもらったからです。自分を認めてくれる人が身近にいたことで、自分を認める企業も絶対にあるはずという自信を保てたことが、心が折れなかった理由だと思います。

 

Q16.大学生活を送る中で就職活動している中で、それぞれ大事にしていたことを教えてください。

A.就活と学生生活に共通して大事にしていたことがあります。それは、我慢しすぎないことです。私は頑張りすぎる時があるので、よくストレスをため込んでしまいます。それを改善するために、友達と遊んだり、趣味に没頭したり、美味しいものを食べたり、愚痴を吐いたり、そういう息抜きを自分に与えることを意識していました。休息していると真面目な人は「遊んでちゃ駄目だ」とか、「もっと頑張らなきゃ」と思うかもしれません。しかし、走った車がガソリンを補給するように、人間も頑張りすぎて疲れたら補給することが大事なので、休息は必要だと思います。

 

 Q17.残りの大学生活はどういう風に過ごしていきたいですか?

A.二つの目標があります。一つが卒論を執筆すること、もう一つが心理学検定で特1級を取得することです。心理学以外の勉強もしたいです。最後の学生生活だからこそ、学生の本分を忘れずにできるだけ勉強をしていきたいと思っています。

 

Q18.例えば心理学以外の勉強をするとしたら、どんなことをしますか?

A.来年度から働くので、ビジネスマナーや社会人の基礎的な知識を勉強しておきたいと思います。

 

Q19.最後に、進路選択や大学生活を控えている学生に一言お願いします。

A.進路選択という大きな決断を迫られているとき、学生の皆さんは主にネットで調べて情報収集すると思います。しかし、一部では偏った情報や極端な情報もあり、それを見てしまうと、「これが正しい」と思い込んで視野が狭まる恐れがあります。誰が発信しているのか?この情報のエビデンスは?と疑問を持つことは大事です。

また、「やりたいことがない」と悩んでいる人もたくさんいると思います。既に軸が決まっている人は目標に向かって行動できますが、やりたいことがなくゴールが分からないという人は、焦らずに遠回りしてもいいと思います。これからゆっくり自分のペースで探し続けてほしいです。そのゴールにたどり着くのが何十年後でもいいと思うので、焦らずに、自分を責めずに頑張ってください。

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