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2026年8月7日
講義概要
2026年7月23日(木)健康科学部「健康科学概論」において、RCC中国放送アナウンサー兼スポーツディレクター 石田 充(いしだ みつる)氏 を講師に迎え、「ローカル放送局の“スポーツアナウンサー”の底力」をテーマに特別講義を実施しました。石田氏は、マツダスタジアムの近くで育ち、広島のスポーツに関わりたいため、帰郷したアナウンサーとして知られ、カープ・サンフレッチェ・駅伝中継など、広島のスポーツ現場を長年支えてきた方です。

講義内容
1. アナウンサーの仕事と使命
講義では、アナウンサーの役割を「取材」「番組進行」「スポーツ中継」の3本柱として紹介。特に、2017年カープ連覇決定戦(瞬間最高視聴率55.1%)を伝えた経験から、「声が地域を一つにする力」を学生に語りました。
2. 取材・インタビューの技術
石田氏は、アスリート取材で大切にしている4つの視点として「相手を知る/変化に気づく/理由を探る/多角的にリサーチする」を紹介。また、現場で本音を引き出すための具体的な技術として「質問リストを捨てる勇気」「はい・いいえで終わらせない質問」を学生に伝えました。
3. 地域スポーツが持つ力
広島カープの「ピースナイター」や、福山シティFCの地域活性化の取り組みを例に、スポーツが地域課題を解決する“装置”になり得ることを解説。特に福山シティFCの急成長(パートナー企業13.3倍、観客動員1053倍)は、3つの要素が地域を変える原動力になると紹介されました。
4. AI時代のアナウンサーの価値
AIが発達する時代だからこそ、「現場の一次情報を持つ人間が、AIの知能を育てている」 という視点を提示。アナウンサーは「声 × 取材力 × 発信力」 を武器に、地域から世界へ正しい情報を届ける存在であると語りました。学生へのメッセージ講義の最後には、スポーツや地域への思いを大切にしながら、前向きに挑戦する姿勢の重要性が語られました。
① スポーツと地域のつながりを深く理解できた講義スポーツは勝敗だけでなく、地域課題の解決やまちづくりにも貢献できる存在であることを学びました。特に広島東洋カープの「ピースナイター」や福山シティFCの地域連携の取り組みから、スポーツが平和や地域の記憶を未来へつなぐ力を持つことを実感しました。「スポーツは地域を盛り上げ、人をつなぐ力がある」という言葉が印象に残りました。
② アナウンサーの仕事の奥深さと“伝える力”の重要性アナウンサーは原稿を読むだけでなく、取材・進行・中継を担い、膨大な準備と瞬時の判断で情報を届けていることを知りました。講義では「うまく読むのではなく、うまく伝える」という言葉が紹介され、声・取材力・発信力を掛け合わせる仕事の奥深さを理解しました。実際の実況再現は迫力があり、プロの技術を間近で感じる貴重な体験でした。
③ インタビューのコツが日常にも活かせる学びだった取材では「相手を知る」「変化に気づく」「理由を探る」「多角的にリサーチする」という4つのポイントが大切だと学びました。特に “あえて知らないふりをして聞き手に徹する” という手法は驚きで、YES/NOで終わらせない質問づくりの重要性を理解しました。この学びは、学生生活や将来の対人支援の仕事にも活かせると感じました。
④ 実況の裏側を知り、スポーツ観戦の見方が変わった選手の情報を細かく整理した資料や、駅伝中継での過酷な現場対応など、普段は見えない準備と努力を知ることができました。「実況とは状況説明ではなく、臨場感やドラマを言葉で伝える表現である」という説明が心に残り、これからはスポーツ中継の“声”にも注目して観戦したいと思いました。
⑤ 地域スポーツが若者の挑戦を支え、未来をつくる力になる
福山シティFCの若い監督が地域を変えようと奮闘している姿や、バラ・デニムなど地域資源を発信する取り組みを知り、スポーツが地域活性化の中心になり得ることを学びました。「わか者・よそ者・ばか者が地域を変える」という言葉の通り、若い世代の挑戦が地域の未来をつくると感じました。スポーツを通じて地域に希望を生み出す取り組みに強く心を動かされました。
この特別講義を本講義を通じて、学生たちは「伝えることの責任」と「地域に寄り添う姿勢」の大切さを学びました。AIが進化する時代であっても、現場で感じ取る熱量や、人と向き合う力は決して代替されません。
健康科学部は、このような学びを通じて、地域社会に貢献できる人材の育成をこれからも進めていきます。

