一人でも多くの人を救命できる救急救命士を目指して
私は1994年(平成6年)に救急救命士資格習得後25年間、救急救命士として傷病者の救命や救急隊員の教育指導に従事してきました。その中でも主に病院前外傷処置(JPTEC)の標準化のために多くの救急医療関係者に講習実施し、その活動でエビデンスに基づいた教育とその教育を続けることが重要であることを強く知らされました。また同様に多数傷病者対応講習(MCLS)の指導をする中、多職種の人たちと連携することの重要性を知り、コミュニケーション能力と人間性の向上が不可欠であると思っています。このようなことから、5年前救急救命学科教員になった時、学生に対して「コミュニケーション能力の向上」「人間性の向上」「継続すること」を目標にして学生指導しています。
具体的な学内指導は、防災訓練の参加、応急手当指導員の資格を習得させ応急手当指導としての派遣、陸上競技大会やトライアスロン大会への救護要員としての派遣、メディカルラリーの参加、各種様々なボランティア派遣などを通して、地域社会の人と触れ合うことでコミュニケーション能力や人間性の向上が図られています。そして、このような活動を1年生から4年生まで継続的に行うことで、継続することの重要性を学んでいます。
また、建学の精神である「世のため、人のため、地域のため、理論に裏付けられた実践的技術をもち、現場で活躍できる専門職業人を育成する。」を実現するため、学内実習や学外実習を問わず、様々な活動を通して、コミュニケーション、人間性、継続を学ぶことで、救急救命学科を卒業したことが誇りとなり、消防、警察、自衛隊、病院など勤務し、将来の救急救命の世界を背負い自信を持って働ける社会人として育ってく人材育成をしています。