People

結果を出す指導力
Teaching Skills

修士(学術)、救急救命士 (講師)
江川 健太

論理的に判断できる救急救命士を育成していきたい

私は救急隊員・救急救命士として、消防機関で19年間勤務していました。消防機関で勤務しながら学会等に参加する中で、救急救命士による研究の重要さに気付き、大学教員となりました。

 

特に消防機関で勤務する救急救命士は今後、女性職員の増加や、定年延長による高齢職員の増加といったことに対応していかなければなりません。そのためには、救急活動をより効率化していくために救急活動を客観的に分析できる人材が不可欠です。卒業研究や実習を通じて自ら課題を発見し、解決していく能力の育成に力を入れたいと考えています。

 

また、2025年の「救急救命士標準テキスト」の改訂にあたり、「臨床推論」という言葉が登場しました。救急現場における臨床推論は、119番通報の内容や傷病者等から得られる身体所見・情報から緊急度や病態を解釈していくことであると考えています。2024年から医師の働き方改革が始まり、救急救命士による救急現場での搬送先病院の選定がより重要になったと言えます。地域における搬送先医療機関といった医療資源は様々ですが、限りある医療資源の中で傷病者を適切な医療機関へ搬送するために、救急救命士の臨床推論の能力向上は欠かせません。実習で教員が付与する患者想定や学生自身が作成する患者想定を通して、傷病者等から適切に情報や所見を取り、論理的に判断できる救急救命士を育成していきたいと考えています。

2025.6.23

目標に挑む学生たち
Never Give Up

田山 右京さん (2024.4.15現在)

春から憧れの「消防官」に。だけど夢はまだまだこれから

救急救命士を目指すきっかけになったのは、高校3年生の時に友達が怪我をしてしまって、駆けつけた救急隊員がカッコ良くて。

元々YouTubeで消防士とかを見ていて「かっこいいな〜」とぼんやり思ってはいたんですが、その時に「自分もなりたいな!!」と思いました。

 

救急救命士の資格は消防に入ってからでも取れるとは知っていたんですが、働きながら資格を取得するのは忙しくて難しいし、給料面でも差があるということを知って、大学進学を決めました。

 

ヒロコクの救急救命学科のことは、高校時代の2つ上の先輩がいたので、話は聞いていました。その先輩に入学前から教えてもらっていたのは、「礼儀への厳しさ」。

実際、入学してみると先輩から聞いていたとおり、かなり鍛えられました。

 

また、国家試験の合格率の高さも、ヒロコクに入学を決めた理由の1つです。みんなで難しい問題をひたすら解いて、合格に向けて頑張っています。

 

春から東京の消防庁へ就職します。これから消防士としての社会人が始まりますが、目標とする「通信司令員」になるため、しっかり経験を積んで、頑張りたいと思っています!

 

 

WEB大学案内で学生の“素”を見る

2024.12.16

卒業生たちの仕事
Desired job

赤穂市消防本部 救急救命士(救急救命学専攻 2019年度卒業)
木村 大輔

「人の命と地域を守りたい」という思いから、この仕事を選びました

Q.広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?

幼少期から人を助ける仕事に憧れがあり、救急救命士という職業に強い関心を抱いていました。広島国際大学救急救命学専攻は、専門的な知識と実践力をバランスよく学べる環境が整っており、国家試験対策や現場で活躍するための教育が充実していることに魅力を感じ、進学を決めました。

 

Q.現在、ご担当されている業務とその仕事を選んだ理由をお教えください。

現在は、総務課防災企画係に所属し、消防団や地域防災に関する業務を担当しています。防災教室の実施や、消火栓・防火水槽など地域の防災設備の整備を行っています。加えて、救急車での出場や火災現場での活動も行っており、救急救命士としての知識や経験を日々の現場で活かしています。「人の命と地域を守りたい」という思いから、この仕事を選びました。

 

Q.広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)で受講した授業のうち、思い出のある授業な何ですか?

病理学、救急救命学実習

特に印象に残っているのは、病理学と救急救命学実習です。病理学では細胞や組織の変化を通して病気の本質や病態生理を体系的に学び、医療の基盤を理解することができました。救急救命学実習では、現場を想定したシミュレーションを重ねることで、実践的な判断力と対応力が養われました。また、沖縄の米軍基地内にある消防署や病院の見学では、国内とは異なる救急体制に触れ、視野を広げる貴重な経験となりました。

 

Q.学生時代を振り返って広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)の魅力はどんなところにあると思いますか?

広島国際大学救急救命学専攻の魅力は、実践的な学びと仲間との絆にあります。現場を想定したシミュレーション実習や外部実習を通じて、知識と技術を深めることができます。国家試験前にはゼミ生同士で朝から晩まで教え合い、苦楽を共にしながら乗り越えた経験は今でも大きな財産です。先生方の熱心な指導もあり、高い目標に向けて一丸となって努力できる環境が整っています。

 

Q.高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。

大学で本格的に学び始めると、基礎的な知識や体力、そして何より自ら学ぶ姿勢がとても大切だと実感します。高校生のうちに、学ぶ習慣や基本的な体づくりに取り組んでおくことは、将来必ず自分を助けてくれます。「準備してきた人にしか、踏み出せない一歩がある」その言葉の重みを、現場に立つ今、強く感じています。焦らずに、でも確実に。目の前のことに丁寧に向き合うことが、未来への一歩になります。

 



2025.7.3

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