大谷 周平さん

地域の人たちの健康を守るため、
健康づくりに関するさまざまな情報を提供しています

滋賀県長浜市役所 健康福祉部勤務

大谷 周平さん

2006年卒業

 看護学部を卒業後、保健師として旧高月町に入庁し、その後、市町村合併を経て市役所勤務となり、現在は主に市民の健康づくり啓発に関する業務を行っています。健康に関する課題や地域課題を明確にし、生活習慣の中で住民自身が疾患予防に取り組める仕組みを作っていくことが仕事です。例えば、住民のもとへ出向いて、市の課題や一般の人でも取り組める健康づくり情報を提供する「健康出前講座」や、行政と大学が連携して研究を行う官学事業に関わったり、またタバコの害について受動喫煙対策を進めるなど、その内容は多岐に渡ります。
 この仕事に就いたきっかけは、大学で看護実習に行った時、地域看護にいちばん刺激を受けたからです。自分自身が外へ出向き、地域の人と直接触れ合えることも魅力でした。入庁3年目までは先輩保健師のやり方を見て学ぶのに精一杯でしたが、自身の経験を生かした保健事業に参加した市民が、自ら健康づくりに関心を示し行動に移してくれるところを見ると、次第にやりがいが出てきました。
 仕事は一人だけでするものではなく、他の職種の人と連携しながら進めることで、幅広い視野で物事を捉え、課題を明確化したり、業務を効率よく行えるのだということを実感しています。今後は地域の実情をふまえ、将来を見越しながら健康課題の解決にむけて、市民ひとりひとりが「主役」として健康づくりに取り組め、互いに支え合える長浜市になるよう力を注いでいきたいです。市民に寄り添い、市民と「協創」しながら健康的で魅力的なひと・まちをつくりあげていく、これが「行政保健師」の仕事だと感じています。

大谷 周平さん