国家公務員共済組合連合会 呉共済病院 勤務
山下 華凛さん(2022年度卒)
Q. 今、どんな仕事をしていますか?
国家公務員共済組合連合会 呉共済病院の東5階病棟(循環器)に勤務しています。
循環器疾患は特に生命に直結することが多いことから日々の全身状態の観察が重要となります。そのためヒロコクで学んだ『急変予兆を見逃さない観察』『言葉だけでなく表情や性格なども考慮し全人的に捉えること』などを意識してその場限りではなく長期的な目で患者さんと関わるようにしています。
また、私が看護師を目指すきっかけとなったヒロコクでの急変対応を思い出しながら、もしもの急変に備えてシミュレーションを行ったり、BLS研修に参加したり、心電図検定の取得を目指すなど、日々自己研鑽に励んでいます。
Q. 広国大看護学科で経験した課外活動やボランティア活動等について、どんな点が良かったと思いますか?仕事をしていく中で感じたこと等もあれば、合わせて教えてください。
オープンキャンパスを始めとしたイベントに参加することがあり、参加者にバイタル測定を体験していただく機会がありました。高校生はもちろん、保護者の方とお話する機会もあったのですが、直接お話しする中で、ちょっとした気配りや、一般の方が健康についてどんなことに不安や疑問を感じているのかを知ることができ、とても勉強になりました。
そうした経験が、いざ臨床の現場に出たときに「こういう声もあったな」と思い出すきっかけになり、入院された方の対応の工夫や退院支援のポイントを考えるうえで、とても役立っています。学生のうちにこうした実践の場があったことは、本当に良かったと思っています。
Q. 卒業生として、後輩に伝えたいことはありますか?
感染症が流行していた時期は、実際の病院での実習ができないこともあり、不安に感じることもありました。ただ、大学ではそうした状況にもきちんと対応してくれて、現場に近いかたちで学べる演習や実習が用意されていました。また、記録の書き方やアセスメントの視点、患者さんとの関わり方など、臨床の現場をイメージしながらしっかり学ぶことができたので、いざ現場に出たときにも戸惑わずに動くことができたと感じています。
状況がどんなときでも、学びを止めずに成長できる環境があるので、安心して学びを続けてください。