2月26日、JAの直売所・呉グリーンセンターで、学生が考案したレシピの試食会を開催しました。準備した150食はすべてなくなり、来場者はバリエーション豊富なメニューを楽しみました。この取り組みは、ひろしま地域食材PR促進事業(※)の一環で実施したものです。

 

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会場で150食を仕上げる学生   開始10分ほどでこの大盛況

 

2つのプレートに5種類ずつ盛り付けた、全10種類あるメニューのテーマは「米」。依頼者であるJA呉から「米離れに貢献できるメニューを」とのオーダーを受け、3カ月かけて完成しました。
学生が注目したのは、米と同じ豊富な栄養素を含み、どんな料理にも活用しやすいと話題の米粉でした。作成したメニューはチヂミや白玉、プリンなどさまざま。米粉を練り込んで焼いた野菜せんべいには、ほうれん草やにんじんを混ぜるなど、子どもが敬遠しがちな野菜を摂りやすくする工夫を凝らしました。米をはじめ食材はすべて広島産を使用し、シフォンケーキには広島レモン、あんかけ炒飯には広島菜を使用するなど、地元特有のブランド品を散りばめました。

 

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(左上から時計回りに)シフォンケーキ、
チヂミ、納豆炒飯、ほうじ茶プリン、
(中央)よもぎ揚げ饅頭
   (左上から時計回りに)白玉、
広島菜とじゃこのあんかけ炒飯、
ピザ、お焼き、
(中央)野菜せんべい

 

苦労したのはピザ。最初はフライパンで焼くことを試みましたが、米粉独特のモチモチした質感が災いして生地が固まりませんでした。配合する水の分量を微調整しながら試行錯誤すること数回、オープンを利用して納得のいくものに辿り着きました。
開発に携わった佐藤未歩さん(2年)は、
「いちからレシピを考える経験は、授業では得られない貴重なものでした。苦労した分、多くの皆さんが関心を持ってくださり、達成感を感じています」
と充実した表情で語ってくれました。

 

※ひろしま地域食材PR促進事業とは・・・
管理栄養士や栄養士を養成する大学などから地域食材のPR案を募集し、採択された企画に補助金を交付する事業。本学科は2015年度に瀬戸内産のトマトとイチジク、2016年度に広島レモンを使用したレシピ開発で、同事業に採択され参画。

 

広報室

 

 ※この記事はブログ「「とれたてヒロコク便」に掲載しています