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2014年10月より1年間、米国カリフォルニア工科大学(通称 Caltech)のBrian M. Stoltz教授の研究室に博士研究員(ポスドク)として留学させていただきました。カリフォルニア工科大学は多くのノーベル賞受賞者を輩出しており、近年では「Times Higher Education」の世界大学ランキングで1位に選ばれています。Caltechのあるカリフォルニア州パサデナはロサンゼルスの北東にある都市で、気候も良く過ごしやすい街でした。

私が在籍したStoltz研は、30人近くのポスドク、大学院生、学部生、短期留学生が在籍する大きな研究室で活発に研究が行われています。私のテーマは「金属触媒を用いた新規不斉反応の開発」で、先行研究を行っていたポスドクや大学院生の方々とディスカッションしながら研究を行いました。研究室のメンバーは意欲が高く、夜も遅くまで実験をしたり研究について議論をしていました。 私は今までこのような大きな研究室での在籍経験はなかったため初めはいろいろ戸惑うこともありましたが、アクティビティの高い環境に刺激を受けながら有意義な1年を過ごすことができました。

研究だけでなく留学先での出会いも貴重な経験でした。Stoltz教授や研究室のメンバーを始めとしてCaltechで出会った方々には大変お世話になりました。1年間の留学を経験して思うことは、広い視野を持つことと高いモチベーションを保つことの重要性です。これからの教育・研究にあたって、それらを大切にしていきたいと考えています。

最後に、今回の留学にあたってご支援いただいた関係者の方々にお礼申し上げます。

2015年11月
広島国際大学薬学部薬学科
助教  岡本 典子

■2015年11月16日に、報告会が開催されました

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