私たちの体は数十兆個もの膨大な数の細胞から成り立っています。これらの細胞が規則的に調和しながら働いているのが健康な状態です。 細胞に何らかの異常が生じると病気になりますが、薬は異常な細胞を正常に近づける働きをすることで病気の治療に役立ちます。薬が細胞でどのように働くかを解明することが、「薬理学」の目的です。細胞の電気的活動や、細胞内で働く酵素などのさまざまな分子の動きを測定しながら、それらに対して薬がどのように作用するかを詳細に調べる研究は、有効性と安全性が高い治療薬を開発するための重要な基盤になります。