教育×人 -リレー・エッセイ48-

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暗記では、役に立てない。
しっかりと理解するよう補習や勉強会を開催しています。

助教 岡本 典子

博士(薬学)、薬剤師

専門分野:有機化学

問いかけるのは、学生のためにできること。

学生の性格は様々です。積極的でリーダーシップをとることができる学生,落ち着いて気がきく学生,明るくその場を盛り上げてくれる学生,おとなしく引っ込み思案な学生,ひとりでマイペースに行動する学生,意外な趣味や特技を持っている学生などなど。多様な学生と関わり教育していくためには,教員も多様であるべきと考えます。多かれ少なかれ,誰しも自分の経験と照らし合わせて物事を見ることもあり,様々な思いや悩みを抱える学生たちに寄り添っていくためにはいろいろなタイプの教員がいることはとても大切です。そのような考えのもと,学生に対して自分にできることは何だろうと問いかけています。

理解してこその知識。

日頃から,やる気がない学生に対してやる気を出させることはできませんが、自ら進んで学ぶ意欲がある学生はしっかりサポートしたいと思っています。質問に来る学生にはできるだけその場ですぐにきちんと対応するようにしています。私の専門は有機化学ですが,本学の学生にも、有機化学を苦手とする学生が多数います。しかし、薬の多くは有機化合物であり,有機化学の知識をしっかり身につければ薬の挙動や扱いなどを類推できるようになります。そのため、単に情報を暗記するのではなく、きちんと理解して考えられるようになってもらいたいと思い、6年生の補習や研究室の4年生を対象とした勉強会を行っています。ある程度自分の中で理屈付けをして考える習慣をつけておかないと,応用問題には歯が立たないので,どうしてそのような答えになるのかを説明してもらうようにしています。これは,有機化学以外の分野でも言えることだと思います。卒業研究では,講義で学んだこと(有機化学の反応、分液操作、TLC・カラムクロマトグラフィー、NMRなど)をどのように実際に行っているかを知ってもらうことを心がけています。

どんどん失敗して、再チャレンジする6年間を過ごしてほしい。

薬剤師としていちばん大切なことは,科学的な根拠に基づき物事を判断できることであると思っています。その上で,必要な情報収集や実際に問題解決のために行動するうえで,様々なひと(患者さん,医師・看護師など)と適切にコミュニケーションできる能力が必要になってきます。社会人になったらなかなか失敗することはできません。だからこそ、大学では、様々な問題を考え取り組む場をできるだけ提供し、学生の取り組みを支援することで、問題解決能力を養ってもらいたいと思っています。学生の皆さんには6年間の間に,どんどん失敗して,再チャレンジすることを繰り返してほしいと思います。

薬学の世界を志す人は,薬学を学ぶ上での基礎となる数学・理科をしっかり取り組むことと,いろいろな人と話す機会を持つことを大切にして、視野を広げてほしいと思っています。

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