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学部長メッセージ

チームとして活躍する医療専門職。
次世代のチーム医療を担う人材を育成します。

チームとして活躍する医療専門職とは

保健医療学部では、診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、救急救命士をめざす学生が勉強しています。この四つの医療専門職がどのような場面で活躍しているか、イメージしてみて下さい。

『自分の近くで誰かが病気になった、怪我をした。』

いずれの場合でも、症状や怪我の程度が軽ければ自分で医療機関を受診出来ると思います。しかし、重症・重傷と判断すれば119番へ電話し救急車を要請します。

そこで活躍する『救急救命士』は、医師の指示のもとに救急救命処置を行いながら傷病者を医療機関へ搬送します。病院に到着すると、診察した医師から様々な検査や治療の指示が出されます。その指示のもと、『診療放射線技師』は患者さんの状態を把握するために様々な画像診断装置を駆使して必要な診断画像を提供し、『臨床検査技師』は血液検査や心電図、脳波などの生体活動についての情報を提供します。

患者さんの状態によっては、直ちに緊急手術や集中治療室等での治療が必要となります。『臨床工学技士』は、心臓の手術などの際には人工心肺装置などを駆使し、また人工呼吸器や人工透析装置などの生命維持に必要な医療機器を操作し、円滑な治療をサポートします。

それでは、この四つの医療専門職は、それぞれ独立に活動しているのでしょうか。臨床の場では、医師、看護師、薬剤師なども含めてチームとして活動しています。例えば、救急救命士からの傷病者の情報に基づいて検査や治療の準備など受入体勢を整えておくことで、患者さんが医療機関へ到着してから治療開始までの時間が短縮され、救命率・社会復帰率の向上を図ることができます。

また、チームメンバーの対応の仕方も患者さんの心理へ影響します。患者さんの不安を和らげ、安心して治療を受けてもらうことができるチームを作ることが重要です。

確実な専門知識の修得と実践的な専門職連携演習により、次世代のチーム医療を担う人材を育成

保健医療学部には「診療放射線学科」と「医療技術学科」、「救急救命学科」の3学科を設置し、「医療技術学科」には「臨床工学専攻」「臨床検査学専攻」の2専攻があります。医療という『命』を守る現場でどの分野で活躍したいのかを、まず考えて下さい。大学での勉強を続ける上で、自分がその専門職として活躍する姿をしっかりとイメージできることが大切です。そして、その実現に向けて何をすべきかを考え、着実に知識・スキルを身につけて下さい。

保健医療学部での学修も、友達や教員とのチームを作る意識が必要です。各講義・演習・実習においても、それぞれの医療専門職に必要な知識・技術をチーム学修により効率的に身につけられる環境を整えています。また、チームでの学修や活動は、人の『思い』に接する機会にもなります。“病む人の気持ち”、“困っている人の気持ち”、“サポートしている人の気持ち”を理解し、適切に対応するために必要な経験となります。これらの活動を通して、確実な知識・技術を修得した医療専門職を育成しています。

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