教育×人 -リレー・エッセイ48-

人のために勉強する喜びを知って欲しい。

准教授 大松 秀明

博士(医薬学)

専門分野:臨床薬学、医療薬学

薬学部では、6年間で非常に多くの学問を学ばなければなりません。それらの知識は、薬剤師になって臨床現場に出たとき役に立つものばかりですが、専門的な内容が多くを占めるため、難しい教科も少なくありません。これらを紙とペンだけ使ってただ覚えるだけの勉強は楽しくない上に、なかなか覚えられません。そこで、これまで関わった患者さんの実例を出来るだけ多く挙げながら、具体的な薬の使い方について説明し、学生に理解してもらえるように心がけています。
自分自身もそうですが、学生の時に行った病院や薬局での実習内容や、薬剤師として接してきた患者さんのことなどは今でも深く覚えています。学生たちがこれらの知識を身につけて薬剤師になったときに喜びを得られるよう、出来る限り学生に深く印象付くよう授業を行っています。
特に、4年次には病院実習に出る前の事前実務実習と診療ガイドラインについて学ぶ授業があるので、これまでの授業で学んできた内容を、実際に手を動かしたり、考えたりしながら、頭だけではなく体も使って復習と習得ができるよう、何度も繰り返しながら教えています。

実際の臨床現場で、患者さんの喜ぶ顔を見られることは、ほかの何物にも代えがたい喜びです。この喜びを学生たちにも是非感じて欲しいと思っています。それと同時に、現代科学ではどうすることも出来ない場合もあります。その時の苦しみや悔しさを大事して成長していって欲しいと思っています。薬剤師は薬を扱う仕事ですが、治療薬がなければ何も出来ないではなく、たとえ薬がなかったとしても患者さんに寄り添っていける、そんな薬剤師になって欲しいと願っています。

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