2019年9月11日

本学(池田教授、大坪准教授)と静岡県立大学薬学部(鈴木教授、高橋准教授、南講師、紅林助教)との共同研究が、ACS Chemical & Biology, 2019, 14, 6, 1195-1204に掲載されました。本論文はシアリダーゼ酵素の活性を高精度にイメージングできる試薬の開発について報告したものです。シアリダーゼは神経機能や癌、ウイルス感染など多くの生理現象に関与することが知られています。本研究は、インフルエンザウイルスのみならず、大腸がんをはじめとした癌細胞、さらに海馬など脳神経、生体の機能解明に大いに寄与することが期待されています。

本学が開発した試薬は、出願特許「新規化合物及び該化合物を含む蛍光組成物」として「特許第6493964」を取得し、MTAにより富士フィルム和光純薬株式会社から発売される予定です。