高エネルギー放射線によって身体表面にある皮膚癌から、肺がん、乳がん、食道がん、子宮頸がん、前立腺がんなど深い領域の病巣に対して治療する、他大学でも珍しい、がん治療用の医用リニアックを導入しています。治療用放射線の種類、ビームデータの測定、処方線量の投与計算、線量分布測定法などがんの放射線治療の理論と方法にもとづき、装置・関連機器の取り扱いや照射技術、治療計画法を学びます。
CT検査の臨床実習では、人体ファントムを用いて人体構造や疾病臓器が形態学的にどのように描写されているかを学ぶと同時に、CT装置の基本原理、デジタル技術、検査方法、画像解剖、患者の検査時の注意事項など幅広い知識を学びます。スリップリング式X線CT装置は、多列検出器により多数の横断画像データから立体的な三次元画像処理ができ、脳、胸部、腹部、骨格、血管などの詳細な立体構造を再現できます。
ラジオアイソトープ検査(RI検査)に使用します。KRI検査とは、微量の放射線を放出する薬剤を注射し、体内から出てくる放射線をガンマカメラで撮像し、画像化します。注射する薬剤の種類によって、脳血管障害や認知症に対する脳血流検査、虚血性心疾患や心筋症に対する心筋血流検査や肺血流検査、肝胆道系の肝機能検査、腸管内出血、腎性高血圧症や慢性腎疾患に対する腎機能検査、全身の骨・腫瘍・炎症等の検査、乳腺に対するセンチネルリンパ節検査、内分泌系疾患に対する甲状線や副腎検査など、様々な部位の検査が可能です。