臨床検査学専攻2017.8.3
寄生虫検査の技術を磨く研修会開催
7月22日に東広島キャンパスで、
板羽秀之教授(医療技術学科臨床検査学専攻)が、
現場で働く臨床検査技師や学生有志を対象とした
「寄生虫学検査技術研修会2017」を開催しました。
寄生虫による感染症は減少傾向にありますが、
最近話題になったアニサキス(魚に含まれる寄生虫)などは、
一度感染すると人体にさまざまな症状を引き起こします。
臨床検査技師は、検査により寄生虫を特定し、
その後の治療に繋げる重要な役割を担いますが、
症例が少ないことから、検査を経験することはまれです。
触れる機会の少ない寄生虫について知識を深め、
実践を通してスキルを磨くことが、本研修会の目的です。
午前中に、寄生虫の具体的な形状や感染経路、
寄生虫が人体に引き起こす症状などについて知識を深めたあと、
あらかじめ準備しておいた11種類の寄生虫を、
顕微鏡を使って特定しました。
寄生虫検査のエキスパートである板羽教授は、
認定臨床微生物検査技師試験や微生物二級臨床検査士試験の
受験者の多くが寄生虫学で不合格になることに対して、
対策の必要性を感じていました。
「経験したことのない人が、いきなり寄生虫を特定するのは難しい。
顕微鏡を通して自分の目で確認し、知識・技術を修得してほしい」
と、研修会の効果に期待を寄せていました。
広報室
この記事はブログ「とれたてヒロコク便」に掲載しています