金沢医科大学 名誉教授、総合医学研究所 先端医療研究領域 嘱託教授の竹内正義先生をお招きして、 「生活習慣予防/健康寿命延伸における新規ターゲット毒性終末糖化産物Toxic AGEs (TAGE)」というタイトルでご講演いただきました。 終末糖化産物(Advanced Glycation End-products: AGEs) は、生体内で糖類とタンパク質が反応して生成する物質です。 AGEsの中でもグリセルアルデヒド由来の細胞毒性を示すToxic AGEs(TAGE)は、 糖尿病だけでなく非アルコール性脂肪肝炎(NASH)や心血管疾患、がん、認知症、不妊症などの様々な疾患との関わりが報告されており、生活習慣病予防の観点から非常に注目されています。 本セミナーでは、竹内先生が長年取り組まれている各臓器でのTAGEの細胞障害メカニズムや、 心血管疾患のリスクを予測するバイオマーカーとしての可能性、TAGEの生成・蓄積を抑制する食習慣について詳しく解説いただきました。 学生の感想 「食品中に含まれる糖質からTAGEが生成され蓄積されていくことで生活習慣病になる可能性が増えることを学ぶことができ、今後、食生活を注意していこうと思いました。 また、血中TAGE量から将来的な心血管疾患などのリスクを予測するバイオマーカーとして利用できる可能性があるという内容は興味深いと感じました。」2022/6/17
金沢医科大学 竹内 正義 名誉教授による特別セミナー