教育×人 -リレー・エッセイ-

薬剤師は生涯研鑽が必要な職業。
大学在学中に生涯使える学習方法を身につけられるようサポートしたい。

助教 宮﨑 翔平

博士 (薬学)、薬剤師

専門分野: 生化学、分子生物学、行動薬理学

医学は日進月歩。薬剤師は生涯研鑽が求められる。

薬剤師に求められる規範や倫理などを定めた薬剤師綱領や薬剤師行動規範において薬剤師は“生涯研鑽”が求められる職業であることが述べられており、最新の医学・薬学の知識を絶えず吸収して臨床現場などで活かしていくことが求められています。

各々の学生に適した学習方法を学生と一緒に模索していきたい。

学習方法は、一般的にこうした方がよいといわれているものは多くあります。しかし、個人レベルで適応した場合、必ずしもうまくいくとは限りません。それぞれの学生の個性に適した学習方法が求められます。薬学部では6年間にわたり幅広い分野の知識を学びます。その過程で様々な学習方法の中から自分に合った学習方法を見つけることができるように学生と一緒に試行錯誤していきたいと考えています。

調べる力は考える力を大きく発展させる。

問題を解くうえで、分からないことが出てきたときに理解できていない点を明確にすることが調べる前段階として重要だと考えています。そこで学生自身の言葉で理解できていないところを表現してもらい、正解にたどり着くのに必要な知識について簡単な質問で確認しています。これを繰り返すことで学生自身が理解できていない点を明確にし、その内容について調べることができるようになります。そして、調べる力を身に着けるために5分間は自力で調べるように指導しています。そして適宜調べ方についてのアドバイスをしたり、調べた内容・情報源について適切かどうか学生と一緒に吟味を行ったりしています。調べる力は薬剤師として治療方針について論文やガイドラインから得た情報が目の前の患者さんに適応できるかどうかを考える際に重要になってくるため、卒業研究や普段の学習において学生が調べる力を培うことができる環境を整えていきたいと思っています。

薬学部の6年間で生涯研鑽の基礎を築く

自分で問題点を見いだせることやその解決のために適切な情報を集めることは薬剤師に求められる生涯学習の基礎を支えるために重要なことであると考えていますので6年間の間に身につけられるよう全力でサポートしていきたいと思います。

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