社会学科 地域創生学専攻

ミライの姿

勤務先呉信用金庫 広島西支店 準備室
開設準備委員 ※2023年度時点

西川 幸希さん

〈ご担当されている業務〉

私は呉信用金庫に14年間勤務しており、その間、主に渉外担当者として、営業店での活動に専念してきました。現在は、来年度に新しく開設される店舗の準備室で、法人営業を担当しています。信用金庫の特徴でもある「地域に根ざした金融機関」として活動エリアを限定し、さまざまな業種の法人や個人事業者の方々に対して、当金庫の幅広いサービスを提案しています。私たちの活動は、お金を預けていただく、お金を借りていただくといった従来の金融業務に留まりません。中小企業や個人事業者の方々の成長や課題解決につながるコンサルティング支援により、お取引をいただくお客様の健全な発展をサポートしています。

〈勤務されている中で、必要だと思われる力〉

現在の業務においては、まず、コミュニケーション能力は不可欠です。お客様と円滑に対話し、お客様を理解することで信頼関係を築き、ニーズ(求めていること)を把握し、適切な提案を行うことが求められます。 また、問題解決能力も非常に重要です。お客様の課題に対処し、最適なサービスを提供するために必要です。数値分析や財務知識も、金融の専門家としての役割を果たす上で欠かせません。さらに、地域に根ざした信用金庫として、地域社会の発展に貢献し、お客様に価値を提供する姿勢が求められます。最後に、柔軟性と適応力も必要です。金融環境やお客様のニーズは変化し続けるため、変化に対応し、新たな課題に対して柔軟にアプローチする能力が不可欠です。 これらの力を結集し、地域の中小企業や個人事業者の成功をサポートする役割を果たすことが、私の業務で必要とされる要素です。

〈高校生へのメッセージ〉

最近の銀行では、銀行業だけでなく、地域と連携して様々な事業を行っています。そして、地域と連携する中で直面するのが地域課題です。銀行業の知識は、入行してから実務の中で身に付けることは可能ですが、地域課題は地域により抱える課題が異なるため臨機応変な 対応が求められます。 フィールドワークを通じて在学中に地域課題の解決に触れることができるという経験は、 後々様々な場面で役立ってくることがあると思います。

勤務先呉市 企画部長 兼 復興総室長 ※2023年度時点

倉員 伸明さん

〈ご担当されている業務〉

主に呉市長期総合計画や総合戦略の策定、その計画を軸に市の事業の調整・推進を行っています。具体的には、市が作成した計画案をベースに、一般市民の方も含めた審議会の意見を反映させながら、時代の変化に合わせた計画にしていくことで、市民の皆様へ市が目指す「まちづくり」の大きな方向性を示しています。また、市が新たに取組む事業のスタートには、各担当課、関係各所との調整を行いながら、舵取りを行い、安定的に実施できる体制を整え、担当課へ引き継ぐといった牽引役をしています。

〈勤務されている中で、必要だと思われる力〉

「まちづくり」には、社会学科で身に付けられる全ての能力(①情報収集・分析力、②対話力、③地域リーダー力、④行動力・実行力、⑤課題解決力)が必要となってきます。行政の視点から言えば、私たちは呉市だけでなく、日本や世界の情勢について情報を収集し、分析した結果を「まちづくり」に役立てています。また、SNSでのコミュニケーションが増加していますが、直接的に地域住民の方とお会いし、耳を傾けることも必要です。皆さんの意見をお聞きし、尊重しながら情報を整理し、最終的な結論に落とし込んでいくことが必要となります。この力が対話力であり、地域リーダー力なのではないでしょうか。さらにそこから導き出した結論を実現させるために、状況を見極めてタイミングを考えたうえで行動することが重要です。これが行政に求められる行動力だと思っています。課題は人によって様々です。そのため、自身の考えが正しいと決め込まず、色々な世代の方としっかりと議論し、きちんと目的を共有した上で、答えを導き出し、課題解決に繋げていきます。 この様に全ての能力は私たち行政に必要であり、全て繋がっているように思えます。

〈高校生へのメッセージ〉

一生懸命になれるものを見つけてほしいです。それが勉強でも、勉強以外のことでも構いません。大切なのは熱中できる目標を持つことだと思います。そして、地域創生学専攻が設置される呉市を学びのフィールドとして、しっかり活用していただければと思います。地域が持続可能な循環で繋がっていくような仕組みを呉市で一緒に考え、全国に広がっていけば嬉しいです。 一生懸命な若者たちをしっかり応援していきたいと思います。

ページのトップへ戻る