第11回日本在宅薬学会学術大会において開催されたシンポジウム『薬物治療の幅を広げるための漢方薬処方提案』で中島正光教授が漢方診療における実際の患者の治療の仕方、上手に治療する方法を話しました。特に、当教室でも推進している、漢方薬を構成している生薬の薬能を考えて治療することの必要性を話しました。

中島教授の他、日本病院薬剤師会会長である木平健治先生(本学客員教授)による奥深い漢方および広島大学病院漢方外来の話、そして中西美那子先生、原田祐希先生、武川利信先生の症例提示、さらに『みいクリニック』院長である宮田俊男先生から実際の漢方外来での様子、漢方薬のビックデータの興味ある内容の話がありました。本シンポジウムには多くの先生が参加し、熱心に聞いていただきました。座長をしていただきました狭間紀代先生による情熱あふれる司会があり、漢方への思い入れが良く伝わりました。薬剤師が漢方診療を行なう喜びが良くわかるシンポジウムとなりました。