ミスを繰り返さないために、どうすればよいかを考えること、友人や先輩などにどうすればよかったのかを聞くことも大切です。
- 島根大学医学部附属病院 診療放射線技師(診療放射線学科 2012年度卒業)
- 原 夕貴

(1)広島国際大学診療放射線学科を選んだきっかけ、もしくは決め手はなんですか?
私が中高生の頃、就職氷河期や世界金融危機があり新卒者の就職が難しいと、よく聞いていました。そこで、国家資格が必要な医療系なら就職に困らないのではないかと考え、画像検査で病気の診断や治療の役に立てる診療放射線技師が良いと思い、卒業生の就職率が高かったことから広島国際大学診療放射線学科を選びました。
(2)現在、ご担当されている業務とその仕事を選んだ理由をお教えください。
現在は、主に放射線治療を担当しています。根治や緩和、再発予防などを目的として当院では毎日約60名の患者さんの治療を行っています。椎体の定位照射や脳の定位照射、放射性物質を用いた治療など新しく始める治療が増え、勉強する毎日です。
また月に数回、夜勤などでCTやMRI、一般撮影にカテーテル検査・治療と診断の業務をすることもあります。
(3)広島国際大学診療放射線学科で受講した授業のうち、思い出のある授業は何ですか?
生物学実験
高校では選択授業で生物を受講していなかったので、解剖も経験した方が良いかなと思い生物学実験を受講しました。
解剖の実習ではカエルが解剖前に脱走したり、解剖したカエルがたまたま心臓の病気があったため、追加で解剖したりと大変でした。またマウスを開胸して心臓に直に触れたときは小さな心臓が思っていたより強く拍動していることに驚き、開腹し腸管を一本に伸ばしたときは結構な長さの腸が体にうまく収まっていたことに感心しました。
(4)学生時代を振り返って広島国際大学診療放射線学科の魅力はどんなところにあると思いますか?
1つは大学内にCT装置、MRI装置、透視装置、放射線治療機などがあり、実際に実習で触ることができることです。高額な放射線機器がこんなにそろっている大学は他にないと思います。そして切磋琢磨できる仲間がたくさんいることです。実習など班分けされることが多く、班の皆で助け合いながら実習を乗り切りました。友人と授業の空き時間や休日に一緒に勉強したことも良い思い出です。
(5)高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。
わからないことは自分で調べるか、友人、先輩、先生などに聞いてわからないままにしないこと。そして、ミスをした時には次に同じミスを繰り返さないために、どうすればよいかを考えること、友人や先輩などにどうしたらよかったのかを聞くことが大切だと思います。
自分で考えることも大事ですが、人に聞くことで別視点の考え方を知ることもでき、困ったときの自分の引出しが増えるのでおススメです。