大学の厳しい指導のおかげで考える力を身につけることができ、社会で直ぐに実践することができました。
- 広島市消防局安佐北消防署可部出張所 救急救命士(救急救命学専攻 2020年度卒業)
- 恩地 康平

Q.広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)を選んだきっかけ、もしくは決め手について教えてください。
広島国際大学 救急救命学科を選んだ決め手は2つあります。1つ目は指導してくださる先生方が元消防職員であった点です。救命士の働き場所は、様々ある中で、私の目標であった消防について、現場の経験をもとに指導していただける点です。
2つ目は、自主性を重んじた指導が私に適していると感じた点です。専門学校とは違い、4年制の大学です。救急救命士を習得すると同時に学位の習得も必須になります。社会人として、自立性、協調性、自ら考え行動できる人間の育成等の指導に魅力を感じ入学を決めました。
Q.現在、ご担当されている業務とその仕事を選んだ理由をお教えください。
幼いころから、命に携わる仕事に就きたいと考えていました。その中で、消防という職種は、火災や救助・救急等、多くの役割があり、災害の予防から人命救助と幅広い活動で命を守る職業であることを知り、多方面からアプローチできる点に魅力を感じました。私は、現在その中でも救急隊という救急救命士の資格を最大限生かせる部署にいます。これからも資格を生かし、さまざまな方面から命に携わりたいと思います。
Q.広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)で受講した授業のうち、思い出のある授業について教えてください。
臨床病態学
本格的に医療・病態(疾患)について学び始める授業だった点が印象に残っています。1年時に学んだ体の構造や機能(解剖学)や体の仕組み(生理学)を基本に、点と点が線でつながる感覚を今でも覚えています。難しい授業でしたので、帰宅後に復習を欠かさず行っていました。授業の資料や教科書だけではなく、図書館で本を借りたり、インターネットで調べたりしながら自己流のノートを作りました。唯一無二のノートは今でも振り返り等、参考にしています。医療について、もっと深く知りたいと思える授業なりました。
Q.学生時代を振り返って広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)の魅力はどんなところにあると思いますか?
1つ目は考える力が身につくことです。「生きているうちは頭を使え!」よく先生に言われていた言葉です。授業の1つにシミュレーション訓練というものがあります。救急隊として模擬活動を行います。班ごとに、活動のフィードバックや訓練を重ね、より良い活動にするためにはと、班員同士で話し合い、アイデアを出すなど常に考えることが求められます。単にやらされるだけ、考えを止めた時点で、成長は止まると実感できました。
2つ目は、厳しい指導です。私たちの在学中は、他の大学・養成校に比べ、厳しい雰囲気で授業に臨んでいたと思います。それは、将来の災害現場は甘いものではないからです。
以上2つの点は、就職してから大変役に立ちました。消防吏員は半年間の消防学校に入校します。そんな集団生活の中で、広島国際大学卒の仲間は、大学で得た力を発揮し、様々な場面でリーダー的役割を担っていたと思います。
Q.高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。(高校生にアドバイスをお願いします!)
まず、救急救命士に興味を持つことだと思います。どのような資格であるのか、どのような職業に生かすことができるのか。インターネット、SNS等に様々な情報・動画が掲載されていますのでぜひ見てください。
そして、耳が痛いかもしれませんが、勉強を頑張ることです!!私は受験勉強を必死に頑張りました。そのおかげで、『自分流の勉強の仕方』を確立できました。新しいことを知ることの楽しさ、問題が解けた時の達成感を得ることができるようになったら勝ちです。大学では、勉強したことのない医療について学びます。正直、難しいと思います。覚えることもたくさんあります。そういった大変な授業についていくためには自己流の勉強方法をいかに身に着けるかだと思います。頑張ってください。