災害現場で困っている人を最前線で助けることができる救急救命士に。
- 飯塚地区消防本部 飯塚消防署 桂川分署 救急救命士(救急救命学専攻 2022年度卒業)
- 犬丸 雅郷

Q.広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)を選んだきっかけ、もしくは入学しようと思った決め手はなんですか?
私が小学生の時、まだ幼い弟が食事中に物を喉に詰まらせ、窒息しかけたことがありました。その時は母が背中を叩いて物を吐き出させ、大事に至らなかったですが、私は怖くて何もすることが出来ませんでした。この経験から、有事の際に人を助けられる仕事に就きたいと思いました。
進路を検討する中で、救急救命士という資格があることを知り、広島国際大学の充実した設備や経験豊富な先生方の下で資格取得を目指したいと思い、進学を決めました。
Q.現在、ご担当されている業務とその仕事を選んだ理由をお教えください。
現在、消防署で警防隊として災害や火災、救助事故などが発生した際に消防車両で現場に出動し、消火活動や救助活動を行っています。来年からは救急隊として救急車に乗れるようになるため、大学で学んだ知識を生かして精一杯頑張りたいと思います。
消防を選んだ理由は、災害現場で困っている人を最前線で助ける事ができるからです。また、救急救命士の資格を生かすには、消防で働くのが一番良いと考えたからです。
Q.広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)で受講した授業のうち、思い出のある授業は何ですか?
救急システム実習
1年次に救急業務を担っている公安職施設や消防学校などの見学を行うのですが、3年次に救命救急センターでの病院実習や消防での救急車同乗実習があります。人形ではなく実際の傷病者の観察や処置を行うため、医療現場の緊張感や命を救うことの厳しさを体感することができました。現場の雰囲気を知れることで、その後の実習等の授業で、処置の流れを想像しやすくなりました。
Q.学生時代を振り返って広島国際大学救急救命学科(救急救命学専攻)の魅力はどんなところにあると思いますか?
「思考する力」が身につく点です。学生がシナリオを作成し、それを基に他のグループが活動し、学生同士でフィードバックを行うという授業があります。シナリオを作るには病態生理学や解剖学など、様々な知識を必要としますし、隊活動を円滑に行うには活動の方針を瞬時に考え、行動し続けないといけないため、常に考えて行動する力が身につきました。
Q.高校生の時に頑張っておいてよかった(頑張っておいた方がいい)と思われることがあれば、お教えください。
コツコツと頑張ることが大切だと思います。私自身、高校の定期テストなどはほぼ一夜漬けで挑んでいました。これではその場しのぎにしかならず、自分の力になりません。就職試験は高校までの知識を問われることが多く、一夜漬け勉強の私はかなり苦労をしました。ですので、コツコツと頑張る癖をつけておくとよいです。
救急救命士として働きたいと考えている人も同様に、大学での4年間の知識が将来に大きく関わってきますので、その場しのぎではなく、点と点を繋げる勉強を毎日少しずつでいいので行ってください。
それと、せっかくの大学生活ですからしっかり遊んでください。同期とスノボに行ったり、海に行ったり旅行に行ったり温泉に行ったり、様々な思い出を作ってください。