自分の考えがしっかり言える人材を育てていきます。
- 博士(医療工学)、臨床工学技士 (講師)
- 武藏 健裕

自ら考える力、そして考えを相手に伝える力が必要です。
自ら考える習慣が身に付いていない人は、どのような職場でも求められる存在には成り得ません。「教えてください」と学生が質問に来ても、「まず、考えてみて」と、逆に投げ返すようにしています。自ら気づき、考え、行動できる人間へと成長させていくのが私の指導方針です。そうしていくうちに、勉強の仕方に少しずつ変化が現われ、自信と達成感が感じられるようになっていきます。
また、模擬試験などの成績を一人ずつデータ化し、試験後に必ずコメントを付けて返しています。気になる学生とは、とことん話し合います。どこにつまづいているのかを詳しく聞き出さないまま指導をしても、効果は上がらないからです。
どんな臨床工学技士になりたいのかをイメージさせること。
臨床工学技士は、男性の仕事という印象もあるようですが、最近では女性の患者さんに安心感を与える女性の活躍も望まれています。さまざまな医療機器がある以上、臨床工学技士の存在は必要不可欠です。将来的にやりがいのある職種であることに間違いありません。
学生一人ひとりと向き合い、どういう働き方をしたいのかという本人の想いを受け止めます。その上で就職へのサポートをおこなうことが私の大きな役目。大事なのは学生本人の意思です。現在、臨床で活躍している卒業生を招いたり、学会へ参加できる機会を増やしたり。専門職としての確かな一歩を踏み出すためのヒントを与えることに、私は努力を惜しみません。