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救急救命学科

誠実で高度な救急救命処置の知識・技術とコミュニケーション、さらには問題解決能力を兼ね備えた救急救命士に。

博士(学術)、救急救命士 (教授)
安田 康晴
誠実で高度な救急救命処置の知識・技術とコミュニケーション、さらには問題解決能力を兼ね備えた救急救命士に。

私は、21年間の消防本部の勤務を経て大学教員となり、救急救命士の育成と救急現場活動での課題解決のための研究を行っています。現在は、新型コロナウイルス感染拡大を契機に、救急活動に特化した感染対策の研究や、救急隊員の労務管理としての、自動化・省力化搬送資器材や暑熱環境対応感染防止衣の開発などの研究を行っています。

救急救命士は救急車内や災害現場、医療機関の救急初療室で、傷病者に救急救命処置が行える医療職種です。人命救助の最前線で働いているといっても過言ではありません。
人の命を救うためには、1分1秒の処置の遅れが命取りとなります。また、けがや病気で救急車を呼ぶ人は、救急救命士にとって初めての対面となります。これらのことから、挨拶・時間厳守・誠実をモットーに、高度な救急救命処置の知識・技術を兼ね備えた人材を目指す必要があります。広島国際大学では、より高い救急救命処置技術を修得するために、心肺蘇生法の質が可視化できる心肺蘇生人形や傷病者の症状をリアルに再現できる高機能シミュレーターによる教育を行っています。また、特定行為と呼ばれる、気管挿管(直接気道に管を入れて呼吸を行う)、静脈路確保(薬剤や点滴を体内に入れるための静脈穿刺)薬剤投与(心臓の拍動を再開させるためのアドレナリンや低血糖傷病者に対するブドウ糖溶液の投与)などの医療行為を行うためには、医療機関の医師へ連絡し許可を得ることが必要となります。このため、それらの技術修得はもちろんのこと、病気のメカニズムを理解し、症状などの情報を的確に医師に伝えることが必要となるため、様々な救急活動シミュレーションによりコミュニケーション能力の向上も図っています。
また、専門学校と大きく異なるのは、卒業研究です。研究は課題解決の手法として必要とされます。「なんで?どうして?」と疑問に思ったことについて、実験や資料収集を行い、課題解決していくプロセスも学びます。
日本は災害大国です。毎年どこかで大きな災害が起きています。また、高齢化が進み救急搬送のニーズは年々高まっています。災害現場の最前線で活動することは、大変でもありますが、人の命を救うという志をもって仕事をすることは、他人や自分に対して大きな誇りになると思っています。
広島国際大学の救急救命学科は、誇りと思える職種に携わる人材の育成を目指しています。教員は、厳しくもあり、優しくもありますが、それらの先には災害現場で助けを求めている人たちを救うという信念を持った救急救命士を育成していきたいと思っているからです。
救急救命学科に入学して、誠実で高度な救急救命処置の知識・技術とコミュニケーション、さらには問題解決能力を兼ね備えた救急救命士になりましょう。

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